井上尚弥が前日計量を一発クリア。世界戦連勝記録の歴代単独トップへ「いつもどおりいい感じ」と自然体で好調をアピール【Lemino BOXING】
イチオシスト
日本のトップファイターが多数出場する『THE RING V:NIGHT OF THE SAMURAI』の前日計量が26日、サウジアラビアのリヤド市内で行われた。メインイベントに出場するスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は55.1キロ、WBC同級2位の挑戦者アラン・ピカソ(メキシコ)は54.9キロでリミットの55.3キロをクリアした。
取材に応じた井上は「手応えはいつもどおりいい感じですよ。サウジだからどう、というのはなかったです」とコンディションの良さをアピールしながら、ピカソについて「(公開練習の映像を見て)予想以上にいい選手だと感じた。この試合に懸けてきていると感じるし、気合も感じる。それに飲まれないよう、こっちもそれ以上の気迫でいかないといけない」と気持ちを引き締めた。
井上はこの試合に勝てば世界タイトルマッチ27連勝となり、レジェンドのジョー・ルイス、フロイド・メイウェザーを抜いて世界戦連勝記録の歴代単独トップに立つ。
セミファイナルのスーパーバンタム級12回戦は、3団体で同級1位にランクされる中谷潤人(M.T)が55.2キロ、WBC同級10位のセバスチャン・エルナンデス(メキシコ)が54.8キロで合格した。
階級を上げて減量が楽になった中谷は「バンタム級に上げた初戦と似ている。計量を終えてすぐに動けるという感覚」と自らのコンディションを表現した。階級アップによるパフォーマンス向上を確信している様子で「明日はビッグバンが炸裂すると思う」と圧倒的な勝利を予告した。
また、この日は大橋秀行会長が取材に応じ、井上の次戦について言及した。来年5月に計画される東京ドームでの中谷との日本人ドリームマッチについて「もちろん魅力を感じている」としながらも、「挑戦を受けるのではなく、挑戦をしたい気持ちがあるのは事実。日本人選手初の5階級制覇は魅力」と語った。
2つのプランについて、井上は「自分は決まった試合の準備をするだけ」と会長の方針に従うと話し、大橋会長は「やっぱり気持ちですよね。よく話し合っていきたい」と井上の意見を尊重する考えを示した。
IBFスーパーフライ級タイトルマッチは、3階級制覇を目指す挑戦者6位の寺地拳四朗(BMB)が51.9キロ、初防衛戦となる王者ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)が51.7キロでリミットの52.1キロをクリアした。ほかに日本からは前日本ライト級王者の今永虎雅(大橋)、WBAフェザー級13位のホープ堤麗斗(志成)が出場する。
『THE RING V:NIGHT OF THE SAMURAI』は12月27日(土)17時よりLeminoにて国内独占生配信。ファイナル、セミファイナルは「Leminoペイ・パー・ビュー(PPV)」にて配信される。
文=渋谷 淳
写真=SECOND CAREER
【制作・編集:Blue Star Productions】
記事提供元:Lemino ニュース
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