母子支援施設で暮らす5人の少女を描く ダルデンヌ兄弟初の群像劇 「そして彼女たちは」公開決定
イチオシスト
ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督最新作「そして彼女たちは」が、2026年3月27日より劇場公開されることが決まった。
「そして彼女たちは」は、母子支援施設で暮らす5人の少女を描いた、自身初の群像劇。若くして妊娠した女性を支援する施設で、ともに暮らす5人の少女。頼る人を持たない彼女たちは、貧困や暴力などさまざまな問題を抱えている。「ひとりじゃ育てられない」「赤ちゃんなんて欲しくなかった」と、戸惑い、悩み、苦しみ、なるべき家族像を見いだせないまま、母になる少女たち。押し寄せる孤独感に飲み込まれそうになっても、時に誰かに寄り添われながら、それぞれが歩むべき道を選び取っていく。
これまで、常にひとりの主人公の人生を、背中越しに、同じ目線で体験させるかのように映し出してきた彼らの作品とは一線を画し、5人を主人公としながらも、これまで同様に彼女たちが置かれた状況に寄り添い、ともに体験し、最後には鮮やかに伏線が回収される手腕を見せる作品となっている。
ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督は、「ロゼッタ」「ある子供」でカンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞して以降、全作品がカンヌのコンペティション部門に出品され、世界中で100以上の賞を獲得してきた。本作は、「ロルナの祈り」に続き2度目となるカンヌ国際映画祭の脚本賞、エキュメニカル審査員賞をダブル受賞。今年度アカデミー賞の国際長編映画賞ベルギー代表に選ばれた。
【作品情報】
そして彼女たちは
2026年3月27日(金)より、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
配給:ビターズ・エンド
©Les Films du Fleuve - Archipel 35 - The Reunion - France 2 Cinéma - Be Tv & Orange - Proximus - RTBF (Télévision belge) / Photo©Christine Plenus
記事提供元:映画スクエア
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