マスターズ出場は「ジャンボさんのおかげ」 小平智が尾崎将司氏を追悼「悲しさと感謝の気持ちでいっぱい」
イチオシスト
国内ツアー通算94勝の“ジャンボ”こと尾崎将司氏が23日、S状結腸がんのため78歳で死去した。プロ転向後、尾崎氏に指導を受けマスターズ出場、米ツアー優勝のきっかけをつかんだ小平智は訃報を聞き「すごくショックを受けました」と悼んだ。
「僕は困ったときにはジャンボさんのところに通わせていただいていました。アプローチの打ち方を教わった2017年は賞金ランキング2位に入れましたし、翌年のマスターズにも出場できました。ジャンボさんがいたからマスターズに出場できたと思っています」。17年は年間2勝を挙げて賞金王争いをし、翌年には世界ランキング50位以内に入ってマスターズの切符をつかんだが、尾崎氏からのアドバイスが小平を成長させたという。
“師弟関係”のきっかけになったのは15年のこと。開幕戦の「東建ホームメイトカップ」予選ラウンドで同組になった。「それ以前に青木(功)さん、中嶋(常幸)さんと試合でラウンドしたことはあったのですが、ジャンボさんとは初めてでした。回ってみたかったですし、すごくうれしかったです」と当時を振り返る。
同組になったのはこれが最初で最後。2日目の途中で尾崎氏が棄権したが、「前半の最終ホールで、ドライバーの飛距離が僕と10ヤードぐらいしか変わらなかったんです。そしたらジャンボさんが『お前とこんなもんしか変わらないなら、もういいだろう』と言って帰っていきました」。当時68歳の尾崎氏は飛距離へのこだわりを持ち続けていた。
「試合中のジャンボさんはかっこよかったですし、その2日間がすごくいい思い出になりました。その試合のあとから声をかけていただいたり、教えていただけるようになりました」。このラウンドをきっかけに関係が深まり米ツアー1勝、国内ツアー8勝を挙げる小平を支える存在になっていった。
「すごく悲しいです。熱心に教えてくださった思い出があります。ありがとうございましたという感謝の気持ちでいっぱいです。ずっといっぱい動いてきた方なので、天国でゆっくり休んでください。ご冥福をお祈りいたします」。溢れる想いを追悼の言葉に変えた。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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