井上尚弥、中谷潤人らがサウジアラビアに到着!ド派手なグランドアライバルで意気込みを語る【Lemino BOXING】
イチオシスト
サウジアラビアのリヤドで27日にゴングが鳴る『THE RING V:NIGHT OF THE SAMURAI』の公式イベント、グランドアライバルが23日、リヤド市内で行われ、メインイベントに出場するスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)、セミファイナルでスーパーバンタム級進出第1戦に臨む元3階級制覇王者の中谷潤人(M.T)ら出場選手が意気込みを語った。
©NAOKI FUKUDAグランドアライバルはファイトウィークに選手が現地入りした際に行われる海外のビッグマッチ恒例のイベントだ。この日は井上が「お金かかってますね」と感想を漏らしたように特設会場には巨大な鳥居を据えた和風のセットが作られ、大いにショーアップされての実施となった。
試合地が初の中東、サウジアラビアとあって最終調整を心配する声が聞かれる中、メディアの前に姿を現した井上は元気いっぱい。これまで試合をしたイギリスやアメリカよりも時差調整が楽な様子で、「時差マイナス6時間は日本人にとってやりやすい。ジムもホテルもきれいで、サウジアラビアはすごく過ごしやすい」と終始明るい表情だ。
無敗の長身挑戦者となるWBC同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)対策もしっかりできているようで、「無理にKOを狙うのではなく、しっかりボクシングを見せながら、荒々しい強引さではなく、美しい展開でいきたい」と理詰めのKOを予告した。
リング誌のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキング1位のテレンス・クロフォード(米)が引退表明したことについて聞かれると、「PFP1位になるにふさわしい試合をしたい」と述べ、現在の3位からPFPキングへの返り咲きも見据えた。
この日も国内外のメディアから来年5月に東京ドームで計画される中谷との対戦に関する質問が飛んだ。半年後のビッグマッチを井上は「周りの方やメディアはそこを気にしますけど、今は27日の試合に集中したい。それが終わったら存分に発信していきたい」と語り、来年を見据えて今回の試合を楽しんでほしいとアピールした。
一方、同じリングでWBC同級10位セバスチャン・エルナンデス(メキシコ)と拳を交える中谷は「新しいスーパーバンタム級という階級にすごくフィットしていて、エネルギーにあふれた調整ができています」と自信を示した上で、「しっかりこの階級を勉強して来年(井上と)戦えるように勝ちたい」と、こちらも目の前の一戦に集中していた。
このグランドアライバルには、3階級制覇を懸けてIBFスーパーフライ級王者ウィリバリド・ガルシア(メキシコ)に挑戦する寺地拳四朗(BMB)がサウジアラビアの民族衣装姿で存在感を示したほか、前日本ライト級王者の今永虎雅(大橋)、デビューから4戦連続で海外での試合となるホープ堤麗斗(志成)も元気な姿を見せた。
『THE RING V:NIGHT OF THE SAMURAI』は12月27日(土)17時よりLeminoにて国内独占生配信。ファイナル、セミファイナルは「Leminoペイ・パー・ビュー(PPV)」にて配信される。
文=渋谷 淳
写真=NAOKI FUKUDA
『THE RING V:NIGHT OF THE SAMURAI』
[開催日]2025年12月27日
[開催地]サウジアラビア・リヤド
[対戦カード]
◎スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ12回戦王者井上 尚弥(大橋)vsWBCスーパーバンタム級2位アラン・ピカソ(メキシコ)
◎スーパーバンタム級12回戦
WBC・WBA・WBOスーパーバンタム級1位
中谷 潤人(M.T)
vs
WBCスーパーバンタム級10位
セバスチャン・ヘルナンデス(メキシコ)
◎IBFスーパーフライ級タイトルマッチ12回戦
王者
ウィリバリド・ガルシア・ペレス(メキシコ)
vs
IBFスーパーフライ級6位
寺地 拳四朗(BMB)
◎ライト級8回戦
前日本ライト級王者
今永 虎雅(大橋)
vs
WBOスーパーフェザー級10位
エリドソン・ガルシア(ドミニカ)
※今永選手の対戦相手が変更になりました。
◎WBAスーパーフェザー級暫定タイトルマッチ12回戦
暫定王者
ジェームズ・ディケンズ(英国)
vs
WBAスーパーフェザー級3位
堤 駿斗(志成)
◎フェザー級8回戦
WBAフェザー級13位
堤 麗斗(志成)
vs
レオバルド・キンタナ(メキシコ)
【制作・編集:Blue Star Productions】
記事提供元:Lemino ニュース
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