29歳の小学校教師が、ラップを通して不確かな未来に向き合う。新鋭・草場尚也監督×山下リオ主演「雪子 a.k.a.」

“29歳問題”に直面した迷える小学校教師・雪子が、ラップを通して自身と向き合っていく──。「スーパーミキンコリニスタ」で注目された草場尚也監督が、初の劇場用映画として、主演に山下リオ（「魔法遣いに大切なこと」「PLAY! ～勝つとか負けるとかは、どーでもよくて～」）を迎えて描いた「雪子 a.k.a.」が、12月22日（月）よりU-NEXTで配信中だ。

記号のように過ぎていく29歳の日々に、漠然と不安を覚える小学校教師の雪子。コミュニケーションが必要な不登校児にも、プロポーズしてきた恋人にもきちんと向き合えない。ラップをしている時だけは本音を発しているつもりだったが、思いがけず参加したラップバトルでそれも否定されてしまった。そして誕生日を迎えるが、30歳になったところで自分は自分でしかないことに気づく──。

雪子役の山下リオと共演するのは、樋口日奈、占部房子、渡辺大知、剛力彩芽、石橋凌など。雪子が披露するリリックは、ラッパーのダースレイダーが書き下ろしたもの。作品はウェールズ国際子ども映画祭2024最優秀主演女優賞、第2回ブエノスアイレス州国際映画祭SIGNIS賞をはじめ、第25回ニッポン・コネクション日本映画祭ニッポン・ヴィジョンズ審査員賞、第12回日本・セルビア映画祭ニコラ・ストヤノヴィッチ・レガシー賞などに輝いた。

実際の教師たちの声を拾って仕上げた脚本により、その仕事の明暗が浮かび上がるのもポイント。不確かな未来であっても、自分を偽ることなく進んでいこうと決意する雪子の姿に胸が熱くなる。