9年ぶりVの不惑の飛ばし屋のギアが面白すぎ! ドライバーシャフトが80gのX、軟鉄アイアンは顔がやや左向き?
イチオシスト
「ダンロップフェニックス」で、2016年の「日本ゴルフツアー選手権」以来となる2勝目を挙げた塚田よおすけ。40歳でも平均飛距離299.77ヤードを誇る彼の9年ぶりの優勝を支えた、こだわりのセッティングを取材した。
ドライバーは『スリクソン ZXi LS』(8度)に、80g台でフレックスXという『Diamana D-Limited 80X』を装着。なぜこれほど重いシャフトを使っているのだろうか。
「ガキの頃からこの重さのセッティングなんです。別に今から80グラム台に替えたわけじゃないので、違和感はないです。野球でいえば、軽いバットで打つホームランバッターはいないでしょう。重いバットを使ってホームランを打っている。僕はそういう昭和的な考えでやってきました。(軽いと手先で振ってしまう?)それもあると思います。軽いドライバーだと球も軽くなってしまいますから」
ちなみにクラブバランスはD2前後で、数値的には決して重くはないという。ヘッドはやはり小ぶりなタイプが好みのようだ。
「僕はスピン量が多いタイプなので、このディープなヘッドだとスピン量が圧倒的に少なくなります。だから、このディープなヘッドを選んでいます。(重心距離が短いのも好み?)こういうディープな形状のほうが、昔から好きですね」
アイアンは、軟鉄鍛造の『スリクソン ZXi7』ヘッドに『N.S.PRO MODUS3 プロトX』を装着。どんな点にこだわりがあるのか。
「顔がいいですよね。ダンロップは昔からアイアン作りが上手い。ちょっとアスリート向けに見えて、使ってみるとやさしい。スリクソンはフェースがややかぶって見えるのがいい。そういう顔で育ってきたので、これが合うんです」
ソール形状についても聞いてみた。
「2段のV字ソールになっているので、打ち込みたいときは前側のソールを当てればいいし、球を上げたいときはソールの後ろ側を当てればいい。状況によって使い分けています」
徹底的にこだわり抜いた職人・塚田よおすけのギアセッティングは、実に興味深い内容だった。
【塚田よおすけのクラブセッティング】
1W:ダンロップ スリクソン ZXi LS(8度/Diamana D-Limited 80X 45.5㌅)
3W:キャロウェイ PARADYM Ai SMOKE ◆◆◆T(14度/スピーダー757EVO X)
3I:ダンロップ スリクソン ZXi5(N.S.PRO MODUS3 ハイブリッドS)
4I~PW:ダンロップ スリクソン ZXi7(N.S.PRO MODUS3 プロトX)
50・55度:ダンロップ クリーブランド RTX ZIPCORE(N.S.PRO MODUS3 プロト)
60度:ダンロップ クリーブランド RTX FULLFACE(N.S.PRO MODUS3 プロト)
PT:オデッセイ GIRAFFE-BEAM 2-BALL BLADE
ボール:ダンロップ スリクソン Z-STAR XV
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