実家に眠る意外なお宝は!? 実は高値で売れる"最強アイテム打線"
イチオシスト

年末年始の大掃除や、実家での断捨離前に必ずチェックを!
年末年始の断捨離シーズンに活用したいリユース店やフリマアプリ。この時期に高値安定のアイテムや、意外にも高く売れる&オトクに買えるアイテムを紹介。"最強打線"も組んでみました!
* * *
【売り時を見極めて査定額アップ!】
年末年始の恒例行事といえば断捨離。また家電や衣料品などを新規購入したら、これまで利用していたものは売るのが最近では定番だ。
この時期に下取り額が高額になる品物から、ゴミだと思っていたけど実はヤフオクなどで入札が止まらない隠れたお宝まで、リユース店やフリマアプリをオトクに活用できるテクニックを紹介します!
――まずは、家電系のオトク情報のスペシャリスト、ライターの藤山哲人(てつひと)さんにお聞きします。この時期に高値で売れる家電は?
藤山 季節家電です。リユース店は大手、個人店舗共に倉庫を圧迫する在庫を嫌います。この時期に仕入れて即売れるストーブやこたつ、そして加湿器や布団乾燥機などは、下取り額が高くなる傾向にあります。
なので、それらを買い替えたら、古いものは即リユース店に持ち込むのが正解です。これは衣料品も同じで、この時期はアウターを中心に下取りしましょう。

リユース店で売るのはタイミングも大事!
――最近は、プラモやフィギュアなどホビー系の買い取りにも力を入れていますよね。
藤山 ホビー関連は希少性が大きく査定に影響します。まずはヤフオクやメルカリなどで相場をセルフチェックして現在の価値を把握する。その後、ホビー専門のリユース店で査定するのがベストです。
あるいは大手リユース店でも、近年はホビー専門の買い取りカウンターのある店舗もあり、こういった店舗のほうが査定額はアップします。
――ほかに、専門店で下取りしたほうがいい製品は?
藤山 ゴルフや釣り、カー用品などのレジャー系は専門店のほうが高額査定になります。そして、スマホも東京・秋葉原や大阪・日本橋に実店舗を展開する専門店のほうが下取り額は高い。これらのお店はオンラインでの下取り体制が充実しているのが特徴です。
――家具も年末年始で処分したい人が多いと思います。
藤山 年末年始は売り時ではありません。家具は2月から4月の引っ越しシーズンの需要が多く、最も査定が良くなります。なので、年末年始は売らずにステイするのが正解です。
――となると、白物家電の売り時も、やはり引っ越しシーズンですか?
藤山 はい。そして、白物家電の購入はリユース店よりもメーカーのECを中心に販売される、リファービッシュ品がオススメですね。これは返品、もしくは家電量販店の展示品に、メーカーが外装交換・内部洗浄などの再整備を行なった製品です。白物家電の主力である炊飯器、洗濯機などは衛生面を考慮すると、リユース店よりも安心感があります。
【輸送や設置が困難な商品の買い方は?】
――YouTubeチャンネル『資産価値ZERO ―限界ニュータウン探訪記―』を運営する作家の吉川祐介さんにもお聞きします。「消耗品以外はすべて中古!」というリユース店とフリマアプリの超ヘビーユーザー、吉川さんの活用テクとは?
吉川 エアコンや冷蔵庫など、設置が必要なものはリユース店では買いません。お店によっては設置と配送を別途自分で頼むことになり、ひどいときは新品よりも高くつきます。なので、設置が必要なものはフリマアプリで落札し、オプション料金を払って設置までやってもらうようにしていますね。
――ヤフオクなどでは"現地で直接引き取り限定"という出品者もいますけど?
吉川 今年、太陽光温水器を買ったんです。屋根の上に設置してお湯を沸かす機械で、茨城県から愛知県までふたりで取りに行ったんですけど、車内のスペース的に運転手だけじゃないと積み込めなくなり、結局高速バスを使って帰ってきました。安く買えたのに労力を考えるとまったく得してません。大きな品物は輸送も要注意です!
――吉川さんは自動車の取引もあったりしますよね?
吉川 車の売買で怖いのが名義変更なんですよ。売ったのに買い手が名義変更してくれないっていうのがありましたね。これ、自動車税だけ私宛てで届くんですよ。なので、相手が名義変更をするまでは保証金を預かることが必須です。
あと、遠方から車を買う場合は陸送費も発生します。例えば、九州から千葉までだと余裕で10万円を超えます。
ただ裏技として、陸送地を自宅ではなく、遠隔地との定期便がある近隣の車検工場や修理工場にすることで陸送費が7万円ほどになるんですよ。これなら飛行機で直接引き取りに行って、運転して帰ってくるより安くなります。
――不動産売買の注意点は?
吉川 もう、注意点ばかりですよ。激安物件や土地に群がる人なんて、私を含めて多くがまともじゃない(笑)。
一回、土地を30万円で売り出したとき、「15万円なら買います!」と外国人が連絡してきたんですよ。そもそも30万円の提示なんで断ったんですけど、その後も「売る土地ありますか?」って連絡が来るようになってしまいました(笑)。

シーズンを問わず価格が安定しているPC関連。コンディションをしっかりと表記するのがトラブル回避、高値販売のテク。写真は吉川さんの出品
――そんな吉川さんがリユース店やフリマアプリの売買でオススメの品物とは?
吉川 今だとPCですね。PCを売るときは、クレーム対策としてコンディションを明記します。こちらとしてはノークレームのジャンク品扱いのものが、意外と高額で売れることもありますね。
逆にPCを買う場合は、"ネット閲覧だけ"や"高解像度スキャン専用"などと用途を限定して選べば、ヤフオクで3000円以下ですね。GoogleのChrome OSを搭載したノートPCのChrome bookがこのぐらいの価格で出品されていますから、かなりオトクです。
【実家に眠る超お宝とは?】
――そして、フリマアプリではリユース店で買い取り不可のアイテムも売れることがあるとか!? 平成文化研究家の山下メロさんのオススメは?
山下 例えば、ショップで買い物をしたときに無料でもらえる、ブランドのロゴが入ったバッグのショッパーがあります。有名店のショッパーはメルカリだと状態によっては数千円で取引されています。これって、リユース店では買い取り対象ですらなく、フリマアプリならではの商品なんです。
あと、食品や消耗品もリユース店では買い取り対象外ですが、整髪スプレーの空き缶、未開封のジュースやビックリマンチョコなどもものによっては数千円の値段がつきます。
ちなみに、ショッパーはリユース店の店内に「ご自由にお使いください」と無料バッグとして提供されている場合があるので見逃せません!

ショッパーこと人気アパレル店で購入時にもらえるビニール製や紙製のバッグはフリマアプリだと数千円で取引される人気商品
使用済みでリユース店では取り扱わないアイテムも、フリマアプリでは値段がつく場合も!
――現在、平成レトロブームですが、どの実家にも眠っていそうな高額アイテムは?
山下 カセットテープです。未使用のメタルテープは高いもので1万円以上。そして、ウォークマン。2000年代に発売された、香水瓶をイメージしたデザインのシリーズは2万円を超えています。また、ラジカセは不動品でもインテリアとしての需要がありますので、これらを帰省時に実家で探してみましょう。
――ところで、山下さんが最近注目しているメルカリの出品はありますか?
山下 布袋寅泰さんの白黒模様のギターを自作して販売している方がいます。黒いギターに白テープで模様を再現しているんですが、手作り感があって気になっています。


――では、最後に年末年始のリユース店とフリマアプリ利用の注意点を、藤山さんと山下さんにお聞きします。
藤山 最近、リユース店はアプリで査定待ち時間を確認できます。年末年始は数時間の査定待ちになることもあるので、この時間に食事やほかのお買い物などで時間を有効活用しましょう!
山下 メルカリでは購入した商品が壊れたかのような画像をAIで生成し、出品者にクレームするという事件が増えています。写真的に怪しいクレームがあったら、まずは運営に報告です。
――年末年始にリユース店やフリマアプリの利用が増えますが、自分が納得した商品だけを購入するのが、究極の活用術ですよ!
取材・文・撮影/直井裕太
記事提供元:週プレNEWS
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
