モノレールに乗車すれば、そこはエンタメ空間 ゆいレールにMR技術の特別車両「たびんちゅレール」登場(沖縄県那覇市など)
イチオシスト

沖縄県那覇、浦添の両市を結ぶ沖縄都市モノレール(ゆいレール)に、MR(複合現実)技術を利用したエンターテインメント列車「たびんちゅレール」が運行されている。
ソニーグループが、MR技術を利活用して開発・実用化した「MRクルーズ」をモノレール車両に搭載。具体的にはエンタメ観光を意識、実際の車窓に映る景観と、沿線に関連するCG(コンピューターグラフィックス)やナレーションを組み合わせ、冒険旅行や海中散策の雰囲気に浸りながら、モノレール乗車を楽しく演出する。
たびんちゅレールはソニーグループを中心に、ゆいレールが協力して実現。KNT-CTグループの旅行会社・クラブツーリズムも、CGバスのノウハウで参加する。MRクルーズ車両は、窓ガラスに透過有機ELディスプレイを採用。テレビのように画像を映し出すほか、透明にすれば外の景色を見られる。

運行区間は、那覇空港~てだこ浦西のゆいレール全線(17.0キロ)。特別運行便で、途中停車駅はおもろまちだけだ。
下りの那覇空港~おもろまちは、金の龍を探しながら沿線やお薦めの観光スポットをバーチャル散策。おもろまち~てだこ浦西は、潜水艇に乗って沖縄の海やマングローブに生息する生物を探索する。
上りのてだこ浦西~おもろまちは、現実と仮想世界が交錯する新感覚体験を提供。おもろまち~那覇空港は、地元で活躍する俳優や芸人がニュース番組形式で沖縄の魅力を案内する。
今後の運行日は、2025年12月23~26日で各日2往復。たびんちゅレールは定員24人で、特別料金が設定される。事前予約制、申し込みは特設サイトへ。
今回の取り組みは、観光庁の「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」の補助金を活用している。
記事:上里夏生
記事提供元:旅とおでかけ 鉄道チャンネル
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