日本在住の中国人YouTuber、割り込み文化から反日感情・台湾問題まで率直に語る

イチオシスト
12月15日、YouTuberの「頼むぜエディタ」(登録者数18万人)が「中国人にタブーな質問をした結果…『なんでルール破るの?』」と題した対談動画を投稿しました。
在日中国人と「NGなし」での対談
「頼むぜエディタ(以下エディタ)」はアメリカをはじめとする海外の出来事を取り上げているYouTuberです。今回エディタは、日本在住で日本語に堪能な中国人YouTuberの「ポーちゃん」(同23万人)の家を訪ね、日常のマナーから日中関係、台湾情勢まで踏み込んでトークをしました。
冒頭、エディタは最初の質問として「中国人って、なんで野●(ピー音で加工)するんすか?」と切り出します。これにポーちゃんは、「本当に個人の意見」と前置きつつ、「中国の公衆トイレってめっちゃ汚い!」「あの●だらけのところでするぐらいだったら外で(する)」と断言。自身も幼いときは外で排泄せず、漏らした状態で家に帰っていたと打ち明けました。
エディタが、列の割り込みや、謝らないことに対して疑問を投げかけると、ポーちゃんは「割り込む中国の方は大体ちょっと上の世代、50~60歳」だとし、「キツキツな人生を送ってきた」からだと語ります。自身の母親も「奪わないと奪われる」という思考のため、ポーちゃんが止めても割り込むのをやめないそうです。ポーちゃんは迷惑行為については、地域差や教育差、世代差によって大きな違いがあることにも触れました。
賢い中国人は黙っている
中国における反日感情については、「全然反日感情ありますよ」と語るポーちゃん。最近の日中関係の悪化で、自身の母親からは「日本危ないから帰りなさい」と言われるといい、「それは中国メディアが勝手に言ってるだけ。今日本で悪さしてるのは中国人だけだよ」と反論して喧嘩になるのだとか。
ポーちゃんの曾祖母は、日本軍が攻めてきたときベッドの下に隠れ、そのとき上からベッドを刺されたため傷を負ったそう。ポーちゃんは、この話の真偽はともかく、母はこの話を聞かされた育ってきたため、喧嘩になると説明しました。
エディタが、日本に住んでいたり、日本に好感を持っている中国人がプロパガンダに反抗しないのか聞くと、ポーちゃんは「反日の人が圧倒的に多い」ため黙っていると答えます。一方で、言い返さなければ何もされることはないため、「賢い中国人たちはみんな黙って日本来たりとか海外行ったりする」と実情を語りました。
ポーちゃんは、台湾の目と鼻の先にある地域の出身だといい、台湾が中国と一体化しようがしなかろうが、自身は「台湾出身の人と今まで通りの関係」を築くだけで、中立の立場だと述べます。若い世代の間では、台湾関係の現状維持を望む声が増えているとする一方、中国国内の「流れ」では、戦争も辞さない過激な意見が圧倒的だとし、穏健派は黙っている状況だと説明しました。
ルールを守らないのは「奪わないと奪われる」精神から?
田舎出身で中学で他の市に出たときには差別されたというポーちゃん。それがきっかけで中国人でありながら中国人が大嫌いになったそうです。しかし日本でYouTubeを始めてさまざまな中国人と触れ合ううち、心優しい人が多いことに気づいたのだとか。
自身は感じたままを発信しているため、中国では「日本の犬」「売国奴」と言われ、日本語では「レッドギャングの手下」「スパイ」と蔑まれるそう。「賢かったら発言しない」と自虐しつつ、発信を続けるのは心優しい中国人のためでもあると語りました。
2人は他にも、中国側で日本が「アメリカの駒」と見られる場合があるという話題や、情報が捻じ曲げられたり利用されたりすることへの警戒感も取り上げられています。一人っ子政策に関連する戸籍の話、海外で出産する例、いわゆるスパイ行為を巡る噂への見解、日本の不動産購入を巡る論点、ウイグルを含む少数民族政策に関する情報の受け止め方など、幅広いテーマでトークをしています。
コメント欄では「ポーちゃん来たのか(笑)ポーちゃん中国最後の良心は本当にそうだと思うよ。マジで気を付けてね」「ポーちゃん耳の痛い質問ばかりされても、嫌な顔しないで分かりやすく答えてくれて立派だなあ」など様々な声が寄せられています。

記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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