唐沢寿明が推理番組の司会者を怪演。ベストセラー小説を堤幸彦監督により映画化した「ミステリー・アリーナ」
イチオシスト
推理番組の出場者たちが、殺人ミステリーの犯人探しに挑む。賞金はなんと100億円──。2016年のミステリーランキングを席巻した深水黎一郎の小説『ミステリー・アリーナ』が、唐沢寿明主演×堤幸彦監督で映画化。5月22日(金)より全国公開される。ティザービジュアルと特報映像が到着した。

全国民が熱狂する生放送の推理クイズ番組〈ミステリー・アリーナ〉。アフロヘアの司会者・樺山桃太郎がスタジオを盛り上げ、正解者がずっと出なかったため賞金はキャリーオーバーで100億円まで膨れ上がっていた。今回の問題は「嵐の中、孤立した洋館で起きた殺人事件」。推理に自信のある6人の解答者は、果たして犯人を当てられるか──。
〈コメント〉
唐沢寿明
私が演じる樺山桃太郎はちょっとクレイジーなクイズ番組の司会者です。原作を読んでいて“こいつ狂ってるな”とすごく感じたので、なるべくその部分を表現しようと演じました。ただ、見た目で最初は誰か分からないんじゃないかな(笑)。
(オファーを受けた際は)やっぱり『20世紀少年』でご一緒した堤監督と聞き、撮影が楽しみでした。原作はこれぞミステリーという、先が読めない作品で本当に面白くて、この原作を映画に落とし込むのはなかなか難しいと思いました。この原作と堤監督なので、普通の作品にはならないだろうなと思っていました。
クイズ番組のパネラーとして出演される俳優の方々も柔軟性があって、自分では予想していなかったお芝居になったり、それを見た監督が演出を変えたりと楽しく面白い撮影でした。
この作品は、年に一度の壮大なクイズ番組のお話です。このクイズ番組の中に壮大なミステリー作品が絡んでおり、その話がメインかと思いきや、最後の最後にとてつもない様々なことが起こっていきます。原作を読んだ方も、読んでいない方も楽しめる、見応えのある作品になっていると思います!ぜひ劇場でお会いしましょう!
堤幸彦監督
深水先生の原作には、あらゆるミステリーの魅力を知り尽くしていて、世界のシステムを睥睨する膨大なインテリジェンスがある。そして、いただいた脚本は見事に原作の魅力を映画的にリミックスしたクリエイティビティがあった。さて困った。私の演出的知見で太刀打ちできるのか。
風味としての「コメディ性」とミステリーの持つ「構造性」、さらに本作独自の「秘密」、それらを統合する鍵を見出せなかったのだが、ある日の主演・唐沢寿明氏の一言で全てが視えた! 「アフロでいんじゃない?樺山の頭」なんだと? アフロ! その瞬間、全てのビジュアルが降ってきた! 方向の違うたくさんのエンタメ的要素を統合する魔法の頭髪・アフロ! それを旗頭に自由に走り切った、その成果をぜひご覧いただきたい!
深水黎一郎(原作者)
映像化は絶対に無理だろうと思いながら書いていた作品なので、それが実現したことに作者が一番びっくりしています。主役の樺山桃太郎は癖が半端なく強い人物ですが、唐沢さんの怪演に期待しています!
「ミステリー・アリーナ」
原作:深水黎一郎「ミステリー・アリーナ」(講談社文庫刊)
監督:堤幸彦
主演:唐沢寿明
脚本:大浦光太、髙徳宥介
製作:Amazon MGM スタジオ
制作プロダクション:オフィスクレッシェンド
配給:松竹
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公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/mysteryarena-movie/
記事提供元:キネマ旬報WEB
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