エドワード・ヤン監督が「ヤンヤン 夏の想い出」を引っ提げカンヌ国際映画祭へ! 2000年当時の秘蔵映像&貴重な写真が初公開
イチオシスト
「牯嶺街少年殺人事件」の巨匠エドワード・ヤンが最後に遺した集大成「ヤンヤン 夏の想い出」が公開から四半世紀を経て4Kレストア化され、12月19日(金)より全国にて順次公開される。
この度、エドワード・ヤン監督とヤンヤン役のジョナサン・チャン、ティンティン役のケリー・リーが「ヤンヤン 夏の想い出」を引っ提げてカンヌ国際映画祭に訪れた2000年当時の秘蔵映像が発掘され、本邦初公開となった。
映像は、エドワード・ヤン監督がラフなポロシャツ姿で現れ、カンヌ映画祭の会場に入るところから始まる。海を背にした取材スペースでの記者会見にはジョナサン・チャンとケリー・リーも参加。ジョナサンは少し落ち着きがない素振りを見せているが、フォトセッションが始まるとお気に入りのサングラスをかけてご機嫌を取り戻し、監督に肩車されながら海外メディアのカメラに手を振って応じ神対応ぶりを見せる。
そのほか、ジョナサンが記者会見の場で背筋をピンと伸ばして記者の声に耳を傾ける姿、今まさにプレミア上映が始まる劇場場内でケリーとジョナサンに挟まれて座り笑顔があふれるエドワード・ヤン監督の表情、上映後のスタンディングオベーションで映画祭の模様を撮影していた河井真也プロデューサーに監督が勢い良く抱きつきビデオカメラが転落、映像が乱れてしまう一幕など、関係者皆が本作の初お披露目を心から喜んでいることが伝わり、和やかで幸せなムードに満ちたひと時を確認できる。
映像の他に、レッドカーペットで参加者からの温かい視線を感じながら撮影された写真や、それぞれサングラスをかけるエドワード・ヤン監督とジョナサンが制作関係者とともに颯爽と会場へと向かうショットなど、2000年当時のカンヌ映画祭を満喫している様子が見て取れる貴重なものばかりだ。
小学生のヤンヤンは、コンピュータ会社を経営する父NJ、そして母、姉、祖母と共に台北の高級マンションで幸せを絵に描いたような暮らしをしていた。だが母の弟の結婚式を境に、一家の歯車は狂いはじめる。祖母は脳卒中で入院。NJは初恋の人にバッタリ再会して心揺らぎ、母は新興宗教に走る……。そしてNJは、行き詰まった会社の経営を立て直すべく、天才的ゲーム・デザイナー大田と契約するため日本へと旅立つのだが。
2025年12月19日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座、109シネマズプレミアム新宿 他 全国公開
【STAFF】
監督・脚本:エドワード・ヤン
撮影:ヤン・ウェイハン
編集:チェン・ポーウェン
録音:ドゥー・ドゥーツ
美術・音楽:ペン・カイリー
【出演】
ウー・ニェンツェン
イッセー尾形
エイレン・チン
ケリー・リー
ジョナサン・チャン
2000年/台湾・日本/173分
配給:ポニーキャニオン
©1+2 Seisaku Iinkai
公式サイト⇒https://yi-yi.jp/
記事提供元:キネマ旬報WEB
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