20歳・菅楓華が初出場のツアー対抗戦でMVP獲得 要因は同級生ペア「すごく回りやすい」
イチオシスト
<Hitachi 3Tours Championship 最終日(一日競技)◇14日◇平川カントリークラブ(千葉県)>
JLPGA(国内女子)、JGTO(国内男子)、PGA(国内シニア)によるツアー対抗戦で、JLPGAが史上初の3連覇を果たした。午前の1stステージは悪天候で中止となり、1つのボールを交互に打つフォアサム形式で行われた2ndステージで16ポイントを積み上げた。
今大会のMVPに輝いたのは、プロ2年目の20歳・菅楓華。「すごくうれしいです。いいプレーができてすごく良かったなと思いますし、このMVPでいい終わり方ができたので、来年に繋がると思います」。チームを勝利へ導いた立役者として、今シーズン最終戦で栄冠を手にした菅の表情は笑顔にあふれていた。
雨により気温が下がり、体が思うように動かない難コンディション。その中で、ペアを組んだ日章学園高の同級生・荒木優奈の存在は大きかった。「こういうコンディションでラウンドすることがすごく不安だったんですけど、優奈がすごく心強かった」と相棒を称える。
「高校の時からずっとラウンドを一緒にしていて、プレーが速いのですごく回りやすい。(荒木は)飛距離も出ますし、私だったらユーティリティで打つところをアイアンで打てたのも良かった。最後にバーディという終わり方は、優奈らしいなって思いました」。そんな“相性”のいい荒木が、6メートルほどのパットを沈めてバーディフィニッシュ。菅は満面の笑みで荒木にハグを送り、称賛した。
今季は35試合に出場し、「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」での初優勝を含めてトップ10入りは16回。メルセデス・ランキング4位に入るなど、充実のシーズンを送った。
「今年はシードを取れて、初優勝もできた。3ツアーズに出るという目標も達成できて、本当にいい1年間でした」と振り返る。「来年は2勝目を挙げることと、安定したゴルフを常にできるように頑張ります」と決意を新たにした。来シーズンに向け、このオフで万全の態勢を整えていく。(文・高木彩音)
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