統制型はネットに向かない? ホロライブの卒業続出に登録者166万人YouTuberが持論

イチオシスト
12月11日、ゲーム実況者の「KUN」(登録者数166万人)が「KUN、ホロライブについて語る もうだめかもわからんね」と題する動画を公開しました。
にじさんじとホロライブの運営体制を比較
動画でKUNは、VTuber事務所の「にじさんじ」を運営するANYCOLOR株式会社と「ホロライブ」を運営するカバー株式会社の運営体制を比較。近頃ホロライブで卒業するタレントが増えている原因などについて持論を語っています。
ANYCOLORは売れていたり人気が出そうなライバーをイベントやライブに起用する方式をとっており、「悪い言い方だと放置」「駒として手元に置いておくスタイル」「分散型」だと語るKUN。一方、カバーは独自で世界観を作り上げ、タレントひとりひとりをサポートする「統制型」「中央集権的」なスタイルだと分析します。
KUNは、YouTuber事務所のUUUMがANYCOLORのようなスタイルをとっているとし、数年前にUUUMから退所者が続出した事例を踏まえて、「中の上ぐらい」のタレントが「にじさんじ要らない」と考え独立していくと思っていたとのこと。「中央集権じゃないと(事務所の)意味ない」と考えていたとも述べ、「カバーの方が来るんじゃないか」とホロライブの成功を予想していたと振り返ります。KUNはカバーの株を購入し、現在も所有していることも明かしました。
インターネットは「どんどん着火しやすい傾向になっている」
しかし、現在のホロライブの状況を見て「統制的なグループってネットに向いていないのかもな」と考えを改めたというKUN。昨今はSNSでの炎上を完璧に防ぐことができないものの、ホロライブは炎上を「過度に恐れている」傾向があると指摘。そのためタレントに対してコンプライアンスや情報統制を厳しくしすぎており、タレントの表現の幅が狭くなったり活動における負担が増加しているのではないかと推測します。そしてその炎上についても、自身のリスナー参加型のマインクラフト実況企画「50人クラフト」での事例を挙げ、ホロライブのように統制して情報を隠してしまうと「視聴者と出演者の情報のギャップ」が原因で起こってしまうと持論を述べます。
ホロライブの所属タレントは自分たちが「考えられないような金額」の給料をもらっているとしつつ、近年は多くのお金をかけずとも娯楽を十分に楽しめるほか、お金持ちよりも身近な金銭感覚の方が好かれる傾向がSNSでは強まってきているとコメント。お金よりも「自己実現」をすることを優先したり、想定外の業務による疲弊のために卒業するタレントが増えているのではないかと語ります。
その後KUNは、カバーが独自で運営する仮想空間プラットフォーム「ホロアース」について言及。「イケてない」と厳しい評価を下します。ファン同士の交流はすでにXやDiscordなどでできることから、ホロアースが「タレントとの交流の空間ありき」の状態となっており、「タレントの負担を増やすだけの存在になっている」と厳しい口調で語ります。
最後にKUNは「ちょっとの炎上は恐れず、統制は少し原因を絞って、少し燃えたり変なことが起こってもまあなんとか突破みたいなのが今のネットなのかな」と総括。インターネットは「どんどん着火しやすい傾向になっている」と述べ、今後もその傾向は変わらないのではないかと予想しています。

記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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