登山向けモバイルバッテリー26モデル|選び方や使用上の注意点も紹介
登山で使えるモバイルバッテリーを紹介する記事です。登山向きのモバイルバッテリーの選び方や注意点、長期登山でも使えるおすすめモデル、便利アイテムを紹介します。
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イチオシスト
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登山でモバイルバッテリーはもはや常識!

登山中、スマートフォンなどの通信デバイスの携帯は、今や必須ともいわれるようになりました。遭難時の緊急連絡用はもちろん、家族や知人とのコミュニケーション、SNSや登山アプリにも利用されています。
しかし、日帰り登山でも5~8時間は電源がないところで行動することになり、バッテリーの持ちが不安。泊まりの登山や、長期縦走登山では何日も充電できない状況になります。
大事な場面でバッテリー切れに遭遇しないためにも、登山でモバイルバッテリーはもはや常識です。
登山に適したモバイルバッテリーの選び方
現在、明確に「登山用」として販売されているモバイルバッテリーはありません。では、登山に適したモバイルバッテリーはどう選べばいいのでしょうか?選ぶポイントを紹介します。
登山に適したモバイルバッテリーの選び方
- 容量|充電が必要な機器のバッテリー容量合計以上のものを
- 携帯性|容量と重量のバランスを
- 充電スピード|充電したい機器に応じた充電規格やワット数を
- 防水・防塵・耐衝撃|アクティビティや使い方に応じて考慮を
- 複数同時充電|モバイル機器の数に応じて複数同時充電も検討
①容量|充電が必要な機器のバッテリー容量合計以上のものを

モバイルバッテリーそれ自体がバッテリーなので様々な容量があり、バッテリー容量はmAh(ミリ・アンペア・アワー)であらわされます。
しかし、充電時に電圧を変換する過程でロスが生じるため、実際に機器に充電できるのは容量のおよそ6〜7割程度であることに注意しましょう。したがって、5000mAhのモバイルバッテリーの場合、充電できるのは3000〜3500mAh程度になります。
これを踏まえて自分のスマートフォンを1回はフル充電できるものが最低限必要で、何日も登山するのであればその日数分必要です。スマートフォン以外にも充電したい機器があれば、その分も考慮しましょう。
例えば、最近のスマートフォンや充電機器のバッテリー容量は以下の通りです。
携帯する機器の数にもよりますが、以下を目安にしましょう。
②携帯性|容量と重量のバランスを

モバイルバッテリーの容量が大きくなると重量もそれに比例して重くなります。できれば必要な日数に応じて最低限のモバイルバッテリーを選択するようにしましょう。
大容量のモバイルバッテリーを1つ持つこともできますが、中程度の容量のモバイルバッテリーを複数個持つことも選択肢に。例えば、泊まりの登山では複数個、日帰りやアタック時は1つにするなど、柔軟な対応ができるようになります。
また、形状もスリムタイプやスティックタイプなどがあるので、携帯しやすいものを選ぶとよいでしょう。
充電しながらスマートフォンを使う場合はコードがないタイプも便利ですが、スマートフォンケースとの相性が悪いと使えないため注意してください。
③充電スピード|充電したい機器に応じた充電規格やワット数を

いくら容量があっても、充電スピードが遅ければ行動に支障が出ます。休憩時や1日の行動を終えたあとに計画的に充電できればよいですが、パンツやジャケットのポケットに入れたまま行動すると邪魔になってしまいます。
特に内蔵バッテリー容量が大きいスマートフォンであれば、高速充電に対応したモデルが便利でしょう。
充電スピードを左右するのは、モバイルバッテリーの出力能力と、スマートフォン側が対応している充電規格です。
充電スピードを左右するワット数
Androidスマートフォンの場合、一般的に18W以上で「高速充電」とされます。一方、iPhoneではUSB-C PDに対応した20W以上の充電器を使うと高速充電が可能。
さらに、iPhone 13以上のProやPro Maxなどの一部モデルでは、20Wを超える出力(最大で約27W程度)に対応しており、より速く充電できます。
なお、出力規格で「最大DC5.0V/3.0A」という表記もありますが、これは5.0V✕3.0A=最大15Wになります。
充電規格も要確認
高速な充電を行うのに、もう一つ大きなポイントが充電規格。iPhoneはPD(Power Delivery)、多くのAndroidスマートフォンはQC(Quick Charge)に対応しており、それぞれに対応したモバイルバッテリーを使用する必要があります。
また、充電ケーブルもそれぞれの規格のものを用意するようにしましょう。
④防水・防塵・耐衝撃|アクティビティや使い方に応じて考慮を

モバイルバッテリーも精密機械なので水や衝撃、粉塵には強くありません。アウトドアで気兼ねなく使うには防水・防塵・耐衝撃対応モデルが安心。
ただし防水・防塵・耐衝撃対応モデルは重くかさばるものが多いので、必要性に応じ選択するようにしましょう。
⑤複数同時充電|モバイル機器の数に応じて複数同時充電も検討

スマートフォン以外にもヘッドランプやスマートウォッチ、デジタルカメラなど複数の機器を持つ人も多いはず。そんな人は複数同時充電できるタイプだと便利です。複数台同時に充電可能なので充電時間を短縮でき、いちいち付け替える必要がありません。
携帯する機器の数に応じ選ぶようにしましょう。
登山におすすめのモバイルバッテリー26モデル
登山におすすめのモバイルバッテリーを「日帰り登山向き(5000mAh)」「日帰り~1泊登山向き(10000mAh)」「2泊以上の登山向き(10000mAh超え)」に分けて、軽いモデルから順番に紹介します。
日帰り登山向き(5000mAh)おすすめ8モデル
ケーブルを使わず、iPhoneのライトニング端子に挿すだけで充電可能なモバイルバッテリー。軽量コンパクトなので持ち運びに便利です。

iPhone12以降に搭載されたAppleのワイヤレス充電規格「Qi2」に対応。iPhoneにピタッとつけて充電できるためかさばりません。ケーブルでの急速充電も可能です。

厚さ約13.5mmの薄型モデルなので、ザックやバッグにいれても邪魔になりません。接続機器を自動で見分けて最適な出力で充電できる“おまかせ充電”に対応しています。

厚さ6.8mm、クレジットカード6枚分の厚さなのでザックやバッグ、ウェアのポケットに入れても邪魔になりません。

防水・防塵・耐衝撃対応でアウトドアでの使用でも安心なモバイルバッテリー。LEDランタンになるパーツが別売りされています。

ケーブルに接続する必要なく、MagSafe対応のiPhoneを充電できるモバイルバッテリー。USBポートも付いているので、その他の機器も充電できます。

カラビナ一体型で防塵・防水・耐衝撃対応なので、ザックの外側につけておくことができるモバイルバッテリー。ケーブルホルダーも付いているのでケーブルもまとめておくことができます。

最大30W出力。スマートフォンだけでなく、MacBook Airにも充電可能。コンセントに直接つなぐことができ、USB急速充電器にもなる1台2役。スティック型で収納に便利です。
日帰り~1泊登山向き(10000mAh)おすすめ12モデル
従来の約3倍の速さで充電可能なPD充電に対応。モバイルバッテリー本体の充電時にも急速充電に対応していることが特徴です。

ノートPCも充電可能な最大30WのUSB-Cポートを搭載。コンパクトなカードサイズかつ軽量と、持ち運び時に重宝するスペックです。
ポケットに入るカードサイズで軽量ながら、最大30Wと高出力。タブレットやノートパソコンも充電できます。

Blutooth機器の充電に対応する「低電流モード」搭載。「AUTO POWER SELECT」機能により、iPhone、Androidなど接続機器に最適な給電を行います。

パススルーワイヤレス充電対応なので、モバイルバッテリー本体を充電しながら、マグネット式ワイヤレス充電が可能。スタンドを利用すれば充電しながらスマートフォン見ることができます。

バッテリー容量10000mAhとしては世界最小クラス。コンパクトでありながら、すべての機器に対し、最大30Wのフルスピード充電が可能です。

10000mAhの容量でありながら、軽量コンパクトなモデル。一体型のUSB-Cケーブルを搭載しているのでケーブル紛失の心配がありません。

インジゲーター付で残量が一目でわかるモバイルバッテリー。お手頃価格ながら急速充電対応で、3台同時充電可能です。
手になじむラウンド形状でスマートフォンとの重ね持ちがしやすいモバイルバッテリー。出力ポートは3つ備えています。

約1.4cmの薄さでポケットにすっぽりおさまるスリムなバッテリーです。なめらかなマット素材と残量表示の青いLEDライトによる、良質なデザインが特徴。

防水・防塵・耐衝撃バッテリー。JIS保護等級IP67相当の防水防塵およびクッション構造で、アウトドアシーンで活躍します。

USB急速充電器とモバイルバッテリーを兼ね備えたモデル。本体にプラグが付いているので、コンセントに挿すだけで充電可能です。
2泊以上の登山向き(10000mAh超え)おすすめ6モデル

長寿命と高い安全性のリン酸鉄リチウムイオン電池を採用。電気自動車などにも使われる安全性の高い電池なので、発火の危険性が低く安心です。

20000mAhの大容量モデルとしては薄型で軽量なので、持ち運びに便利。最大出力は15Wですが、十分な充電スピードです。

JIS保護等級IP67相当の防水防塵性能と、バッテリーを衝撃から守るクッションを内蔵したバッテリー。アクティブなアウトドアシーンでも安心して使用できます。

最大67Wの高出力でパソコンの充電にも対応。2ポート同時に使用しても合計最大65Wの出力が可能です。約400gと、大容量にしては軽量な点も魅力。

USB Power Delivery規格に準拠し、合計20W出力可能なバッテリーです。定電流モードに加え、モバイル機器とモバイルバッテリー本体を同時充電できる“まとめて充電”に対応しています。

iPhone 14を約5回、 MacBook Pro 13インチを1回充電できる大容量。しかも最大65W出力で2台同時に急速充電が可能です。
モバイルバッテリーをもっと便利にするアイテム
モバイルバッテリーをもっと便利にするアイテムを紹介します。

コンパクトに収納できるポータブルソーラー充電器。防塵・防水規格「IP65」に準拠しているので安心して屋外で使用できます。長く電源を使えない長期遠征のほか、災害対策にも有効です。蓄電機能はないため、モバイル機器を直接充電するか、モバイルバッテリーに蓄電しましょう。

USB micro-Bケーブルに、USB-C、ライトニングの変換アダプタが付いたケーブルです。変換アダプタをなくす心配もありません。最大7.5W(5V/1.5A)で充電可能です。
モバイルバッテリーを使う際の注意点
モバイルバッテリーも使い方次第で早く劣化します。また、取り扱いを間違えると発火することもあるので、必ず、製品の取り扱い上の注意点を守って使用しましょう。
正しく保管して劣化を防ぐ

バッテリー残量がゼロのまま保管しないようにしましょう。長期間使用しない場合、バッテリー残量を50〜80%にしておくことで早い劣化を防ぐことができます。
モバイルバッテリーは熱に弱い

モバイルバッテリーは熱に弱いので、直射日光の下や、キャンプの焚き火のそばで使わないようにしましょう。また、スマートフォンを使いながら充電すると熱を持つので、双方のバッテリーに悪影響です。
水濡れや落下を避け、膨張したバッテリーは使わない

防水や耐衝撃ではないモデルで水濡れや落下させるなど衝撃を与えたり、劣化や熱などでバッテリーが膨張したりしたら、発煙や発火の可能性があります。このような場合は、すぐに使用を停止し、販売店やメーカーへ問い合わせ、処分方法などを確認しましょう。
モバイルバッテリーで安心快適な登山を

通話やメールはもちろん、登山アプリやカメラ撮影、SNS、そして、山小屋でもスマホ決済ができるようになるなど、登山でのスマートフォンの役割は増えるばかり。バッテリー切れは登山の楽しみや、イザというときの対応にも支障が出るようになりました。
バッテリー切れ対策にモバイルバッテリーを携帯し、安心で快適な登山を楽しみましょう。
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