TikTokで収益化を剥奪される日本人クリエイターが続出

イチオシスト
ここ数日、TikTokの収益化を剥奪されたと訴える日本人TikTokerが続出しています。
収益化の剥奪を訴える日本人TikTokerが続出
収益化停止を報告したのは、元ラグビー選手で格闘技大会「Breaking Down」の出場経験もある「ノッコン寺田」(YouTube登録者数21万人、TikTokフォロワー数18万人)や、大学生あるあるを投稿している吉本所属お笑い芸人「マッコリ」(同2万人、8万人)、金融系インフルエンサー「ヒロマサ【お金の勉強】」(同1万人、2万人)、日常寸劇動画を投稿している「明日香の日常」(同5000人、1万人)など、さまざまなジャンルのTikTokクリエイターです。
他にも、「ふらむさん」(同2万人、13万人)、「ゆりあ🇩🇪×🇯🇵」(同4万人、9万人)、「ゆきんぴ」(TikTokフォロワー数79万人)なども多数が収益化剥奪を伝えており、TikTok上で「収益化」と検索すると、多くのクリエイターがこの件を報告していることがわかります。

「非オリジナルコンテンツ」など、理由は複数
剥奪の理由はいくつかあるようで、複数のTikTokerが「非オリジナルコンテンツ」であるとの指摘を受けたと報告。しかし同時に、この説明には納得できないという声を上げています。
ヒロマサは「公開されている動画数が足りない」と通知されたと報告。しかし、「月20本以上出したし、最低でも2日に1本出してたんで、動画の本数が足りないってことはない」と反論していました。
グルメ系TikTokerの名古屋オタクは、「最近、公開している動画を削除したか、非公開に設定したため」だったとしています。
X上でも、収益化が剥奪された報告が多数寄せられており、
月10万が吹っ飛んだ。本当に最悪だ
月10万~数十万の収益があった人はゼロ
Tiktok運営に動画の収益化権を剥奪されました。オリジナリティがないという言われなき理由であり、異議申し立てを行っても取り合ってもらえません
と、阿鼻叫喚の状態となっています。
TikTokでは、収益化プログラムによって支払日が異なりますが、Creator Rewards Program(クリエイターリワードプログラム)の場合は翌月の15日頃に支払われるのが一般的なよ様子。そのため、12月分の収益がゼロになっただけではなく、11月分の収益すら支払われないのではという不安も広がっているようです。
結局、TikTokアカウントは収益化剥奪されました。
調べたらどうやら私だけじゃないらしい。
月10万が吹っ飛んだ。本当に最悪だ。 pic.twitter.com/7NVjBXD9Af— アオザカ@非属人YouTube運用 (@aoza1000) December 7, 2025
日中関係の悪化の影響との憶測も
Xでは、TikTokが中国企業の運営であることから、日中関係の悪化が影響しているのではないかとの憶測も出ていますが、今のところ政治的背景を裏付ける情報はありません。
一方で、一部のXユーザーからは、TikTok全体の収益プログラムや審査の大幅強化の影響ではないかと指摘する声や、「配りすぎたお金を絞っているのでは」といった声もありますが、いずれも憶測の域を出ておらず、原因は不明です。
ちなみにTikTokでは今月から、Creator Rewards Programのアップデートを開始し、コンテンツの質と視聴時間をより重視する方針に変更しました。
視聴維持率が高いほど高収益になり、質の高い動画ほどRPM(有効視聴1000回あたりの収益)が上がりやすく、長時間視聴されるコンテンツが優遇されると説明されています。
また有効視聴数の対象地域が縮小され、これまでより範囲が狭まり、米国・メキシコ・ブラジル・韓国・日本・ドイツ・英国・フランスからの視聴のみが有効視聴としてカウントされるようになったとのこと。検索経由の視聴(30秒以上)が追加され、検索最適化的な工夫が求められ、動画設計のハードルが上がっているようです。
ただしTikTokは「クリエイター全体の平均報酬額はこれまでと変わりません。検索経由の視聴追加やRPMを引き上げられるようになった調整により、実際には以前よりも多くの報酬を獲得できる可能性があります」と説明しています。(参考:TikTok)
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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