Tiスナップ ワイドとTiスプリットリングをレビュー。超ハイコスパな逸品でした
革新的なスナップ&リングが現る。 ルアー釣りにはなくてはならないスナップ&スプリットリング。 そんなスナップ&スプリットリングですが、どんな素材から作られているかご存知でしょうか? 答えはステンレ […]
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イチオシスト
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革新的なスナップ&リングが現る。

ルアー釣りにはなくてはならないスナップ&スプリットリング。
そんなスナップ&スプリットリングですが、どんな素材から作られているかご存知でしょうか?
答えはステンレス。市場にあるスナップ&スプリットリングの大半が、ステンレス鋼から作られています。
ー なおと ー
形状記憶合金だと!?

そのアイテムというのが、がまかつがラグゼブランドから発売した「Tiスナップ ワイド」と「Tiスプリットリング」。
“Ti”という名前でお気づきの方も多いと思いますが、チタン合金で作られたスナップとリングです。
チタンといえば、釣り人的には高級釣竿のガイド(フレーム)でお馴染みですよね。
ー なおと ー
でも、「チタンとステンレスってどう違うの?」という方も多いのではないでしょうか?
ということで、それぞれの特性をまとめてみました。
「性能はチタンが上、だけどコストが高い」
もちろん一概にはいえないと思いますが、乱暴にまとめるとこんな感じだと思います。
とくにスナップとスプリットリングはともに開閉を繰り返すアイテムなので、“形状記憶”という点が注目ですね。
ー なおと ー
では、それぞれのアイテムを紹介します!
Tiスナップ ワイド

Tiスナップ ワイドは、どんな釣りにも合わせやすいラウンド形状。
「適合するルアーの幅が広く、ルアーアクションを邪魔しない」という特性で知られる、馴染み深い形状ですね。
ラインナップは#000〜#2と、スモールプラグからジャイアントベイトまで網羅する展開。
8個入りで定価は450円なので、一般的なステンレス製スナップと比べるとやや高価です。
ー なおと ー
正直、「ちょっと高いな……」と思いましたが、それ以上の“ナニカ”があるのでしょうか?
ぱっと見は普通のスナップですけど(笑)
Tiスプリットリング

続いてはTiスプリットリングですが、見た目は一般的なスプリットリングと何ら違いはありません。
平打ちではなく、丸みを帯びたベーシックな形ですね。
ラインナップは#3〜#10までの8サイズの展開で、ライトな釣りからビッグゲームまで使えます。
Tiスナップと同じく、ステンレス製リングと比べればお値段は高めです。
ー なおと ー
スナップもリングも使わないとまったく良さがわからないので、1ヶ月以上みっちり使い込んできました!
Tiスナップ ワイドを徹底検証

Tiスナップは形状記憶や強度変化の度合いを検証するために、一つのスナップを徹底的に使ってみることに。

検証のメインはシーバスで、サイズは#0にしました。
おそらくシーバスは30本ぐらい釣ったと思います。

同じ#0でチヌも釣ってみたり。

そして、なんと90アップの特大シーバスもキャッチ!
もちろんスナップが伸びて壊れることもありませんでしたよ。

エギとの適性をチェックするために、#00に変えて秋イカも釣ってみました。

1ヶ月以上Tiスナップだけで釣りをし、釣果もかなり得ましたが、一番嬉しかったのはルアーロストがゼロだったこと。
つまり、スナップのロストもなく、本当に1個のスナップだけを使い込めたのです!
ー なおと ー
とくにシーバスで使った#0は実釣時間が非常に長かったので、まさに奇跡のスナップ。愛着すら芽生えました(笑)
ってわけで、使い込んだTiスナップ ワイドをレビューしていきます!
▶︎1ヶ月酷使したスナップはどうなった?

こちらが、みっちり使い込んだTiスナップ ワイド#0。
おそらくルアーの交換は優に100回を超え、多くのシーバスやチヌをキャッチしました。

開き具合を比較しても微妙な差で、若干開いている程度。開閉時の感触は新品と区別がつきません。

閉じた後の留まり具合は新品とほぼ同じ。しっかり隙間なく留まっています。
本当にどちらが使用済みかわからないレベル。
ー なおと ー
というわけで、使い込んだTiスナップ ワイドを総括します!
驚くほど変形が少ない!

実使用の結果から、驚くほど変形が少ないことがわかりました。つまり、ルアー交換の多い釣りには最適!
個人的に、シーバスやブラックバスなどのルアーの種類が多い釣りでとくに恩恵を感じます。
ー なおと ー
実釣中は開閉回数を正確に把握することは難しいので、自宅にて開閉回数と変形具合を改めて確認してみました。





最終300回まで行いましたが大きな変化はなく、パチッとしっかり留まります。
実釣中とは負荷の掛かり方が違うため、あくまで目安ですが、これだけ耐久性があると安心です!
ー なおと ー
普通のスナップだと、間違いなく交換していますね。
使いやすさ◎
変形しにくいと聞くと、「開きにくくてカッチカッチなんじゃ……」と思った方も多いのではないでしょうか。
しかし、チタンの形状記憶としなやかな特性のせいか、開閉はとてもスムーズです。
ステンレス製スナップの同サイズと比べ、「ほんの少し硬いかな?」という程度。
ー なおと ー
既存の高強度を謳うスナップは、硬くて開閉しにくいものが多かったのが大きな違いですね。

今までのスナップは開閉を繰り返すと戻り切らなくなり、外側に開いて伸ばしてから閉じることも多かったのですが、これをすると金属疲労で強度が落ちます。
そんな手間やリスクがないのも良いですね。
ー なおと ー
「知らん間にスナップが開いてた」なんてトラブルもなくなるでしょう!
スナップの軽量化ができる

チタンはステンレスに比べて軽いため、サイズと強度が同じならスナップの自重が軽くなります。
「たかがスナップの重さぐらい」と思われがちですが、その重さがルアーに与える影響は大きいため、ルアーの姿勢にシビアな釣りにはもってこい。
例えば、メバルのプラッギングやシーバス、エギングなんかは、少しの姿勢変化で反応がガラッと変わることはしばしばあります。
ー なおと ー
先端の重量物なので、数字以上に大きな影響があるんです。

また、高強度ゆえに通常のスナップから「1サイズ下げる」という選択肢も出てきます。
そうするとさらに軽さが際立ち、ルアーの姿勢が変わるのでまた違った見え方になるわけですね。
ー なおと ー
スナップのサイズを下げることが正義ではありませんが、選択肢が増えるのは間違いありません。
ルアーアクションを妨げない

チタンの特性にばかり着目しがちですが、形状もすごく良いです。
ワイドなのでルアーの動きを妨げにくく、ルアー本来の動きを最大限に引き出してくれます。
先端がラウンド形状なことに加えて、留める部分までの懐も深いため、アイが太軸のルアーとも相性が良いですね!
ー なおと ー
尖ったアイテムではなく、“洗練されたベーシック”といった感じでしょうか。
大型ルアーも安心して使える

ビッグベイトやジャイアントベイトを使った時の安心感も魅力。
というのも、普通のスナップではどうしてもキャストの衝撃で開いてしまうのです。
そのため、今まではスプリットリングを多用していましたが、リングの重さでルアーが頭下がりになったり、ルアー交換が億劫になったりするのがデメリットでした。
しかし、Tiスナップ ワイドは軽いのに開きづらく、大型ルアーを投げても事故が起きなかったのは嬉しかったですね!
ー なおと ー
さすがに重いジグをシャクるのは気が引けますが、ビッグベイトやジャイアントペンシルは安心して使えましたよ。
サイズ選びの目安
あくまで目安ですが、サイズ選びの基準を作ってみたので参考にしてみてください。
ー なおと ー
ちょっとお高めではありますが、これだけメリットがあれば納得感は十分でしょう。
さぁ続いてTiスプリットリングです!
Tiスプリットリングを徹底検証

Tiスプリットリングも1ヶ月ちょっと使い込んできました!
ショアジギングやショアプラッギングにも行ったのですが、季節柄不発。
ということで、実釣はライトジギングでの五目釣りがメインになりました。

100g前後のジグで釣りをすることが多いため、リングは#6が中心。
レンコダイや……

大型のアオハタなんかは無限に釣れます(笑)

そして、本命のジャンボ甘鯛も多数確保!
とはいえ正直なところ、スプリットリングというアイテムの特性上、実釣においてはスナップの時ほど“わかりやすい違い”を感じなかったのも事実……。
ー なおと ー
ということで、実験なども行いつつTiスプリットリングをレビューしていきます!
50回開けても大丈夫!

形状記憶という観点からみると、開閉を繰り返してもガバガバになりにくいのは実感できました。
リングによっては数回のルアー交換でスリットが開いてしまうものもあり、何度も“それが原因”と思われるルアーロストも経験しましたし、リングが開きすぎないように気をつけながら交換作業をするのが億劫だったんですよね。
そんなリスクや無駄な気遣いが要らないのは、ストレスフリーで快適です。
ー なおと ー
では、どれぐらいガバガバにならないのか、お見せしましょう!
▶︎50回ルアー交換してみた

というわけで、ダイビングペンシルに#8という組み合わせでルアー交換を50回行ってみました。

ルアー交換を50回した後のTiスプリットリングがこちら。
スリットの開きはわずか……というか、ほぼ開いておりません! ビッチビチでございます!
ー なおと ー
硬いリングでも50回も開けるとさすがに開いてくるので、やはり素材自体が戻ろうとするチタンの恩恵なのでしょう。

ただし、リングがルアーのアイに対して小さすぎると、写真のようにスリットが開いてしまうことがあります。
ー なおと ー
いくらチタンといえども無限に復元するわけではないので、適正サイズを選びましょう。
壊れないのに、開けやすい。
Tiスナップ ワイドと同じく、ガバガバになりにくくて高耐久な反面、硬すぎないのでルアー・フックの交換がスムーズです。
「高耐久を謳うリングは開けにくく、開けやすいリングは壊れやすい」
そんなスプリットリングの常識を過去のものにしてくれました!
ー なおと ー
「開けやすいのにスリットに隙間が生まれづらい」って素晴らしい。
高度な浮力調整もできる

チタンならではの軽さと強度を活かし、ルアーの動きを良くしたり、微妙な浮力のコントロールもできます。
例えば、3フックのプラグの場合、リングの合計重量は意外と大きなもの。
サイズと強度を落とすことなくリングを軽量化できるため、ルアーの姿勢やバランスをよりシビアな領域で調整できます。
ー なおと ー
青物用のダイビングペンシルなんかでも、スプリットリング一つで姿勢や動きがガラッと変わるものも多いですよ!
サイズ選びの目安

リングのマッチングは多岐に渡りますので、筆者が実際に使ったサイズとルアーを例に紹介します。
- #3:SLS、シーバスルアー(レギュラーサイズ)のフックアイ
- #4:ライトショアジギング、シーバスルアー(大型)のフックアイ
- #5〜#7:ロックショア・オフショアジギング・ライトジギング、ジグのアイ線径やバランスに応じて
- #8〜#10:ヒラマサ狙いのダイビングペンシル・大型ミノー
ー なおと ー
同じようなサイズのルアーでも、アイの線径が違ったりするので現物合わせが大切ですよ。
名脇役でした!

チタンで作られた珍しいスナップ&リングですが、実釣中はかなり存在感が薄いです。
なぜなら、快適でストレスがないから。まさに名脇役といえる存在です。
釣りをやり込んだ人ほど良さがわかるアイテムだと思うので、ぜひ試してみてください。
ー なおと ー
ちょっと高価ですが、機能や耐久性を考えるとコスパも◎です!
撮影:ちゃったTV なおと
sponsored by GAMAKATSU PTE LTD




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