「何その紙袋?」→じつは“火なしでお湯が沸く”魔法の道具。熱燗・ミルク・食品の温めもこれでイケる!
イチオシスト
記事中画像撮影:筆者
火を使わずに熱燗が作れるの知ってた?

たった30gのこのアイテム。紙袋に見えますが、じつは火や電気が使えないときでも、お湯が沸かせて、食品も温められるというスゴいアイテム!

筆者はキャンプ仲間からこの存在を教えてもらったのですが、試しに使ってみたら、冬キャンプの必需品(?)の熱燗だって、火なし・手間なしでアツアツにできてびっくり。こりゃあ車中泊、公園ピクニック、登山、防災グッズとしても有用だなぁと。
というわけで今回は、その使い方や便利な活用シーンを詳しくレビュー。便利な反面、注意したいポイントもあるので、あわせてご紹介します。
結論、一度使うと「これ持っといて正解」と思えるアイテムでした!
携帯おかん器(5回分)
まずは開封してみる

購入したのは、こちらの「携帯おかん器」なるもの。
漢字にすると「お燗器」で、日本酒や焼酎などを温めるための器具を指します。

筆者が購入したものには5回分が入っているんですが、めちゃくちゃ軽い。重さにして約160g(1回分約30g)です。

パッケージには「少しの水があれば、火を使わず飲み物を10分で熱々に」と書いてあります。
ふむふむ、カップ酒、缶コーヒー、缶のお茶、哺乳瓶、レトルトカレー、缶詰なんかが温められるようです。

封を開けると、発熱剤と加熱袋が5つずつ。これで5回分(時間にしておよそ100分)の加熱ができるそう!
正直、パッと見た感じではほんとにこれで温められるの……? と思ってしまうのですが、「発熱剤と水の化学反応で20分間くらい加熱できる」しくみなんだとか。
実際の使い勝手はどうなんでしょう? 先に結論をいうと、寒空の下でもカップ酒がアッチアチに。さらに、5分でお湯が作れました!
携帯おかん器の使い方かた(液体を温める)

寒くなってきて恋しくなる熱燗。まずは試しに、携帯おかん器でカップ酒(缶コーヒーも可)を温めてみます。
手順1|加熱袋を立てる

ますは加熱袋を広げて、立たせます。
底にはマチがあるので広げるとコップのようになり、熱燗などの瓶や、缶コーヒーなどのアルミボトルが収まりやすい形です。

一見ふつうの紙袋のようですが、内側はつるっとした加工がされており、水が染み込みにくい仕様になっていました。
手順2|発熱剤を取り出して、底に平らに置く

続いては発熱剤の準備。アルミ袋の封を切ってなかの発熱剤を取り出し、加熱袋の底に置きます。

このとき「平らに置く」とのことなんですが、きれいには収まらず。結果、まぁこんな感じで大丈夫です。
手順3|水を計って注ぐ

発熱剤が入っていたアルミ袋を使って、水を計ります。内側には水量のラインが書いてあるので、その線まで水を入れます。量にして約50ml。もっと水を使うものだと思っていたので、意外と少なくてびっくり。

その水を発熱剤にかけるとすぐに加熱がスタートするので、すぐにカップ酒をインします!
注意:うっかりフタをしたまま加熱してしまったのですが、ふたをしたまま加熱すると、容器内の圧力が上昇し、爆発する危険性があります。
手順4|すぐさま飲み物を入れて加熱する

発熱剤に水がかかると、ものの数秒でグツグツと高温の蒸気が……!
グツグツとした音、聞こえるでしょうか? 鍋を煮込んでいるときのような、なんだか美味しそうな音!

温度計を入れてみると、発熱剤は局部的に90度以上(※中身の温度ではありません)。開始数秒でこれはスゴい!
手順5|5分でアツアツに

あまりにも蒸気が熱かったので、10分待たずに5分後、加熱袋から取り出してみると……

瓶自体はアッチアチで素手では持てないほど。ですが、肝心のお酒は5分で60度くらいまで加熱できていて、熱燗としてちびちび飲むのにちょうどいい熱さでした!
注意: うっかりフタをしたまま加熱してしまったのですが、一般的に「直火」で密閉状態の容器を加熱すると、内部の圧力が上昇し、破裂や爆発の危険があります。「携帯おかん器」は直火ではないものの、発熱剤が部分的に高温になるため、カップ酒や缶コーヒーなどを温める際は、フタを外すか、蒸気が逃げる状態でおこなうのが安心です
その後は?

10分経過した時点で加熱袋のなかの水はなくなっていて、発熱剤が膨張していました。
それでもまだ蒸気は出ていて、発熱していることがわかります。

1セットで1〜2本と書いてあるとおり、確かに2本くらいは温められそうなくらい、高温が持続するな〜という印象です。

20分が経ち、発熱剤の表面温度を計ってみたら41度。どうやら加熱が終わったようです。
捨て方は?

使用済みの発熱剤は、「使い捨てカイロ」と同じ扱いとのこと。冷めてから住まいのごみ分別規定に従って廃棄すればいいそう。筆者の地域では可燃ごみでした。
加熱袋については一般ごみと書いてあるので、こちらも可燃ごみ。処分方法もラクでいい!
おさえておきたい注意ポイント
ペットボトルはNGです

ペットボトル飲料も温めたいな〜と思ったのですが、ペットボトルは熱で変形する可能性があるため使用不可でした。
発熱剤に直接飲料容器が当たってしまうので、耐熱性のある容器でないと膨張したり溶けたりすると思われます。そのため、ペットボトルの中身を温めたいときは、アルミ容器などに移し替えを。
加熱中は、火気厳禁&換気を

加熱中は微量の水素ガスが発生するため、火気厳禁。
さらに「車内や閉め切った場所での使用を避け、十分換気をする」とあり。車中泊のときに使えたら便利だな〜と思っていたのですが、あくまで車外で使うのが安全です。
※製品の使用環境や注意事項は、パッケージや取扱説明書の表示を必ず確認のうえ、安全に使用してください
取り出したあとは、汚れに注意

発熱中の成分(石灰質)が容器について白くなるので、拭き取らずにテーブルに置いたら見事に白い痕がくっきり。しかも瓶が高温かつウッドテーブルだったので、焼け痕がついてしまいました……。
この石灰質は無害とのことですが、瓶の表面にも付着していて手にもついてしまうので、気になるかたは拭き取るなりした方がよさそうです。
こんな使いかたもOK【お湯を沸かす&同時温め】
「携帯おかん器」、あるとこんなこともできます!
お湯を作る

耐熱カップに水を入れて加熱すれば、お湯を作ることもできます!
実際、気温15度の寒空の下でやってみたところ、5分で160mlのお湯(約80度)が、10分で320ml(約60度)が作れましたよ。

沸騰(100度)とまではいきませんでしたが、火を使わずにここまでホットにできるのはかなりアツい(お湯だけに)。

たとえば、キャンプ場や旅先で景色のいい場所を見つけたら、その場でホットドリンクを作ってチルアウトする、なんてことが身軽に叶えられそうです。
レトルトカレー+パックごはんを温める

今日はキャンプ飯手抜きしたい……ってな気分のときは、レトルトカレーに頼る日も。
携帯おかん器は1回分で約20分加熱できるので、パックごはんとレトルトカレーが携帯おかん器1回分でできたらサイコー! と思いやってみます。

ちょっと無理やり感がありますが、パックごはんは立てて温めました。
途中で上下入れ替えて、表記に従って14分加熱。その後、保冷バッグに入れて保温しておきます。

次に、レトルトカレーを携帯おかん器に入れて6分ほど温めました。すると……

食べられなくはないけど、まぁぬるい……。ケチらずに2回分のおかん器を使って、パックごはんとレトルトカレーを同時進行した方がもっと美味しくできた気がします。

とはいえ、いつもならバーナー、ガス缶、クッカーが必要なところ、「携帯おかん器」があれば装備はぐっとコンパクトに。仕上がりに差こそあれ、いざというときにこれがあると本当に心強いと思いました。
湯沸かし+温めを一度に

冷めてしまった串焼きなんかも、耐熱袋に入れて湯せんすればOK。温めながら、お湯まで一緒に作れちゃいます。
そのお湯はスープに再利用。湯せんしたお湯を無駄なく使えます。
哺乳瓶の温め直しにも使えるらしい

公式が提案する使い方には、赤ちゃんのミルクの温め直しにも活用できるとのこと。
その際は先ほどのように耐熱カップでお湯を沸かし、そこで湯せんするのが良さそうですね。寒い季節、外出先でもきっと頼りになるはずです!
防災、車中泊、登山……使い道いろいろ
防災用品として備える

火を使わず、50mIの水があれば加熱できるとくれば、災害時の非常食を温めたいときにもうってつけではないでしょうか。筆者は出先での備えとして、クルマにも常備(夏以外)しておきたいなと思いました。
ただし保存上の注意として「直射日光および高温多湿を避ける」とあるので、夏場の車内保管はNGですが、ガス缶のように爆発の心配がない構造なので、安心感があります。

有効期限が長いところも防災向き。2025年10月に購入した際は、有効期限2031年3月まで(約5年後)のものが届きましたよ。
公園など火気NGの場所でも

お花見や公園でのピクニックなど火が使えないシーンでも「携帯おかん器」なら問題なし。
お湯を沸かせるからインスタントコーヒーや粉末スープはもちろん、耐熱カップにワインを入れてホットワインを作る、なんてのも寒空の下ではたまりません!
車中泊のときに

車でちょっと仮眠したい、その前に暖かい食事を取りたいというときも、火を使わない「携帯おかん器」をクルマに積んでおけば(※1)、あまり場所を選ばずに使えそうです。
※1 直射日光および高温多湿を避けて保存する必要があるため、車中への置きっぱなしはやめましょう
登山・釣りにも

1回分の重さは約30g。加熱に必要な水を含めても100g以下。なんせ荷物にならないので、筆者は山でサクッとコーヒーを飲みたいときにも活用したいなと思ってます。
冷たくなってしまった缶コーヒーもアツアツに温められますしね。釣りのときにも良さそうです!
とりあえず持っといて正解

ちょっとの水さえあれば、火や電気いらずで「加熱」「温め」「お湯を沸かす」ことができる携帯おかん器。
ぱっと見は地味ですが、5回分でも重さはわずか約160gと軽量で、まさに“持っておいて損なし”なアイテム。
筆者はキャンプやレジャーで活用しながら、もしもの備えとして常備しておこうと思います。
携帯おかん器(5回分)
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記事提供元:CAMP HACK
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