原英莉花が無念のシーズン終了 来季は米ツアー元年「目標はより高く。成長して帰ってきます!」
イチオシスト
<大王製紙エリエールレディス 最終日◇23日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6595ヤード・パー71>
今季は米下部のエプソン・ツアーを戦い、今大会が国内3戦目だった原英莉花は4バーディ・1ダブルボギーの「69」で回り、トータル8アンダーの7位で2025年シーズンを終えた。
前半でスコアを2つ伸ばし、11番パー5でこの日3つ目のバーディを奪った時点では首位に1打差と肉薄。13番パー4でもスコアを1つ伸ばしたが、2023年「日本女子オープン」以来となるツアー通算6勝目には届かなかった。
「18番はティショットが隣のホールに行っちゃいまして。上を狙ったけど、枝に当たって、また左の林の中に入っちゃいまして。出して、寄らず、入らずでハイ、ダボです。でも、悔しいのはソコじゃないでしょう。もう、15番くらいからずっとパットが入らなかったですね」
終盤の勝負どころでチャンスを逃し続けた。しかも、ボールがカップに届かないショートパットの連続。不完全燃焼の思いが募った。優勝すれば、次戦の最終戦「JLPGAツアー選手権リコーカップ」に出場できた。
「狙っていましたよ。でも、14番でボードを見たら3打差になっていた。もう、行かなきゃと思ったんですけどね」。ファンには会場で「リコーのチケットを買ったよ」と声をかけられた。気合は一段と入ったが、「残念ながら、きょうが今年の最後になっちゃいました」と悔しがった。
エプソン・ツアーでは8月に初優勝するなどポイントランキング5位に入り、上位15人に与えられるLPGAツアーカードを獲得した。来季の主戦場は米ツアー。「今年一年は人生で一番楽しかった。目標を持って戦えたことが良かったし、来年はさらに高い目標を持ってやりたい。また、成長して帰ってきたいです」。
米ツアーは今週が最終戦で、優勝賞金400万ドル(約6億2850万円)を懸けた年間女王決定戦が行われている。1年後はその場に立っていたい。「そうなるように頑張ります!」。大勢のギャラリーを引き連れた4日間。圧倒的な存在感で大会を盛り上げたヒロインは力強く誓った。(文・臼杵孝志)
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