日本国内のドリフト競技が公式採用! 走り重視のユーザーの高い要求に応える6スポークホイール「MID RACING R06」

イチオシスト

ドリフト競技車両に装着することを前提に生まれたホイール「R06」
ドリフト競技とは、クルマを意図的に横滑り(スライド)させながらコーナーを走行し、そのコントロール技術やスタイルを競うモータースポーツだ。このドリフト競技では、ホイールに掛かる負荷は一般的なロードレース(グリップ走行)よりもはるかに高いというのをご存じだろうか。
ロードレースではコーナリング中もタイヤは路面を「グリップ」させ、進行方向に対してある程度正確に接地する。一方ドリフトでは、タイヤが横滑りしている状態で強大な遠心力・慣性力・反力を受けるため、ホイールには「横方向(ラテラル)」の大きな力が繰り返し掛かる。

このためホイールのスポークやリム、ハブ付近には、ロードレースの何倍もの「ねじれ」「たわみ」「衝撃荷重」が作用するというわけだ。
ホイールにとって非常に過酷な環境ともいえるこのドリフト競技で、2025年シーズンの「FORMULA DRIFT JAPAN/FDJ2:フォーミュラ ドリフト ジャパン2)において、ワンメイクホイールに選ばれたのが「MID RACING」シリーズだ。
2025年の最新モデルとなるのが、王道6本スポークデザインを採用した「MID RACING R06」だ。競技車両に装着することを前提に開発したR06は、強度・軽量性・放熱性を高次元に融合。まさに“走りの現場から生まれたホイール”と呼ぶに相応しい1本だ。

とはいえ、機能一辺倒ではないのがこのモデルの魅力。センターへ向かって強く絞り込んだトライアングル構造、スポークサイドや又部に設けたリブ、さらにリムと段差を設けたツーモーション構造など、軽量と剛性をバランスしたデザインによりストリートでも存在感と信頼性を両立している。
ここでは、モータースポーツの現場が認めたホイールブランド「MID RACING」の最新モデル「MID RACING R06」の魅力に迫ってみたい。
モータースポーツ由来の機能性と、ストリートに映えるデザインを融合した「MID RACING」

マルカサービスが展開する「MID RACING」シリーズは、コンセプトの異なる4ブランドを持つ「MID WHEELS」のなかでも、モータースポーツに特化したブランドだ。レースで培った機能性と、ストリートに映えるデザイン性を両立するシリーズとして高い評価を得ている。
MIDが重視するのが、「安全性」と「ニッポン品質」だ。すべてのモデルが国土交通省の技術基準「JWL」や第三者機関「VIA」の認証を取得し、さらに自社試験ではVIA推奨基準値を10〜20%上回る設定で強度試験を実施している。こうした品質への徹底したこだわりこそが信頼性の証。その結果、未来のプロドリフターが生まれる舞台「FDJ2」の公式ワンメイクホイールとして、MID RACINGのホイールが採用されることになったのだ。
スポーツホイールの王道・6スポークデザインに、最新解析によりさらなる深みを加える

今回注目するR06は、スポーツホイールの王道ともいえる6スポークを基調に、見る角度により表情を変える立体的なデザインが特徴だ。最新の解析技術により、ディスク面がホイールの内側にかけて反っている形状–コンケイブ–とリムを両立する攻めた造形から緻密な設計思想が見えてくる。
まず注目すべきは、センターへ向かって絞り込んだ“トライアングル構造”のスポーク形状。センターからリムへと伸びるスポークを、三角形を描くように配置することで、外から加わる力を点と線で支え、軽さと剛性を両立している。
また、スポークのサイドからスポーク股部の壁にかけてリブ形状を採用。剛性を高めて軽量化を図るとともに、光の加減により陰影が生まれ、造形の立体感を一層際立たせている。
ディスクの立体感を増幅する、緻密なディテールワークに注目!

リムから立ち上がるスポーク形状にも注目したい。リムから一度立ち上げ、そこからセンターへと落とし込むツーモーションにより、コンケイブ感を高めているのがポイント。さらに、軽量化を求め内側まで削り込んだセンターパートと合わせることで、リム幅がかせげないコンパクトサイズでも、十分立体的なディスク形状を手に入れている。

ディスクにさらなる深みを増すのが、リムのフランジ形状だ。フランジの内側をコの字に立ち上げることで、ねじれへの耐性を高めている。不要な部分を削り込むことで軽量化を図りつつ、コンケイブする6スポークにさらなる立体感をプラスしている。機能とデザインを両立するR06ならではのコダワリが、ここに息づいている。
攻めたサイズ設定が必見! 車種専用サイズのバリエーションも増える予定

ドリフトマシンからストリートまで、幅広い適合車種をカバーしているのも特徴。例えば、「18×9.5J」ではインセット「+12」「±0」を、「18×10.5J」ではインセット「+12」「+22」など、他にはない攻めたサイズ設定が嬉しいところ。18インチでは5つのフェイスを、15インチでは2つのフェイスをラインアップするなど、幅広い車種にマッチする。
さらに、R06が力を入れているのが専用設計だ。ホンダ・シビック タイプR(FL5)専用として「18×9.5J +60」を設定。今後他車種への専用設計も予定しているとのことだ。
※ホイールのインセットに関する説明はこちらの記事をチェック
カラーリングは2色! 別売スポーツステッカーでさらにアグレッシブな足元に!


カラーリングは、クリスタルブラックとブラッククリアポリッシュの2色を用意。新色となるブラッククリアポリッシュは、クリスタルブラックのスポーク部に対し、ナットホールまわりとリムフランジにを切削加工したのちにブラッククリア塗装を施し、メリハリのあるビジュアルを手に入れている。

R06の魅力をさらに高めるのが、付属のステッカーセットだ。デザインの違う3つのスポークステッカーは、ブラック/レッド、ブラック/ホワイト/レッドを基調としたアグレッシブなデザインが特徴。ワンメイクホイールのため他のマシンと差別化したいならば、自分流にステッカーチューンすることでオリジナルデザインに仕立てられる。

さらにレーシーにしたいならば、別売のスポーツステッカーは必見! クリスタルブラック用(赤/2420円)、ブラッククリアポリッシュ用(蛍光/3025円)と、それぞれのカラーに合わせたスポーツステッカーを用意し、アグレッシブな足元に仕立てられる。
ドリフトマシン御用達の6スポークホイールがストリートにも新たな旋風を巻き起こす!

プロドリフターの登竜門「FDJ2」でワンメイクホイールに採用された、MID RACINGシリーズの最新モデル「R06」。豊富なサイズバリエーションに加え、15インチで3万4100円〜、16インチで4万4000円〜、17インチで4万8400円〜、18インチで5万5000円〜というリーズナブルさもウレシイところ。
軽さと高い剛性を備えつつ、さらに立体感あふれる造形美を持つR06は、モータースポーツで培われた技術と、ストリートで映えるデザインを高次元に融合した最新スポーツホイール。ドリフトマシンのみならず、ストリートチューンを楽しむ幅広いユーザーからますます熱い視線を集めていくに違いない。
(編集協力:株式会社レイズ)


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