岩井千怜が元世界ランク1位ネリーに聞いた『モチベーションは?』
イチオシスト
<アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン 事前情報◇12日◇ペリカンGC(フロリダ州)◇6349ヤード・パー70>
『モチベーションはあるの?』 大会開幕前の火曜日、岩井千怜はネリー・コルダ(米国)にこう尋ねた。双子の姉・明愛と10番ティでスタートを待っていると、ネリーが入ってきて豪華な練習ラウンドが実現。昨年、大会3勝目を挙げた元世界ランキング1位の人気者に聞いてみた。
今季自身開幕戦だった2月の「ファウンダーズカップ」から、岩井はほぼ休みなし。米ツアーのオープンウィークには日本の試合に出場するなど、世界を股にかける転戦を続けてきた。「ロッテ選手権」からの連戦はこれで6試合目。「疲労は全然大丈夫。体も元気です」としながら、どうしても試合を“こなしがち”になってしまうのは否めない。
「ネリーさんは『ただ楽しんでいる』と言っていた。その日、そのゴルフを楽しんでいければ、おのずとやる気が湧いたり、おのずと上位にいったりするんだと思う。そういうのでモチベーションは自然と作れるんじゃないかな。ただただ、楽しむだけですね。上位で争いたいし、自分のベストを尽くしたい」
米ルーキーイヤーは今大会を含めて残り2試合。さらに日本ツアー優勝者などの資格で日本ツアーの最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」にもエントリーした。「長いようで早いですね。すぐ終わっちゃう。まだまだ諦めずに、上位争いがしたい」。どん欲に勝利を目指している。
「マスターズ」が開催されるオーガスタ・ナショナルのような面影があるこのコースは、アンジュレーションの強いグリーン周りが特徴のひとつ。岩井は2番ホールを例に挙げ、「グリーンの平らな面が少なくてめっちゃ難しい。すぐに落ちちゃう。セカンドショットの精度が試される」と印象を話す。奥からのパットはサーッと加速して傾斜を下っていくこともあるのだとか。細心の注意を払いながら、丁寧なプレーを心がける。
5月には「リビエラ・マヤオープン」で米初優勝。2勝目を目指しながら歩みを進め、半年が経った。「(優勝が)遠いとは感じていない。タイミングとか体の調子、気持ちのフラットさがマッチすれば、優勝できるプレーができていると思う。気楽にラウンドを続けていれば、絶対に大丈夫だな、と思っています」。注目組に入った今週も、存在感を十分に発揮する。(文・笠井あかり)
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