1年前は苦すぎる思い出 吉田優利は最終戦滑り込みへ「近そうで遠いのも分かっている」
イチオシスト
<アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン 事前情報◇12日◇ペリカンGC(フロリダ州)◇6349ヤード・パー70>
ルーキーだった吉田優利は1年前、ポイントランキング100位で今大会を迎えた。100位以内を守ることができればQシリーズ(米最終予選会)を回避することができたのだが、予選落ちに終わり、予選会に足を運ぶことになった。
「100位以内が見える位置でここにきて、本当にひどいゴルフをした。『こんなゴルフをしているなら予選会に行った方がマシです』って言ったのをすごく覚えています。それくらい悔しかった。一番思い出に残っている試合がコレです」
今年は立ち位置が全く違う。現在のランキングは70位で、昨年逃した80位までの来季出場「カテゴリー1」は確保済。いま目指しているのはそのさらに上。来週の賞金総額17億円(1100万ドル)の最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」に出場できるランク60位に滑り込みたい。
60位との差は89.521ptで、90ptが得られる単独8位が求められることも把握している。「ずっと気にしてはいるところ。近そうで遠いのも分かっている」。自身の調子を鑑みれば、少し遠くに感じてしまうような目標。かみ合わずに爆発的なプレーができていないもどかしさを最近は感じているが、今大会がラストチャンスだ。
そのカギを握るのはパッティング。「メイバンク選手権」からツノ型にスイッチし、グリーン上に変化も加えている。「いままでパターで困ったことがなかったので、うまく早く切り抜けたい。パッティングが悪いだけで全体的なレベルが下がったように感じちゃう。それだけいままでパッティングに救われていたのも再確認できたし、自分のゴルフの軸だったことも分かった」とも話す。
強みをここで取り戻し、結果につなげたい。「それしかない、と思って来ています」と、どん欲に一発逆転を目指す。(文・笠井あかり)
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