中学3年の加藤金次郎がプロ最年少予選通過「チャンスはあると思っていた」
イチオシスト
<ACNチャンピオンシップ 2日目◇7日◇三木ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7004ヤード・パー71>
中学生プロの加藤金次郎がレギュラーツアー初の予選通過を果たした。これまでにアマチュアとして4試合、9月のプロ転向後3試合に出場しており、今大会がレギュラーツアー通算8試合目。15歳185日での予選通過はツアー歴代15番目の年少記録だが、この年代でプロ転向した例は国内ではほとんどなく、プロに限ると最年少での予選通過となった。
イーブンパーの45位タイと予選通過圏内から出た2日目、加藤は出だしから一気にスコアを伸ばした。10番で2.5メートルを沈めてバーディ発進を決めると、11番6メートル、12番2.5メートルと面白いようにパットが決まり3連続バーディ。序盤で予選通過に向けて大きく前進した。
「このところ、ずっとショットの調子がいい。きょうはパッティングもいい感じで打てたので、このスコアに繋がりました」。今大会前の日曜日に改めてエイムポイントのレッスンを受けたことで、ラインに対する迷いが消え、イメージ通りのストロークができるようになったという。
その後は一進一退の展開となったが、最終9番パー4は2打目を1.5メートルにつけて、バーディで締めくくる。「2打目は145ヤードを8I。そこまでピンを狙ったわけではないんですけど、歓声が大きかったので近そうだなと思いました。あすに繋がるバーディだと思います」。15歳の中学3年生が大いにギャラリーを沸かせた。
この日は「68」で回り、石川遼や平田憲聖と並んでトータル3アンダーの23位タイ。上位も狙える位置での決勝ラウンド進出となった。「このコースは初めてだったんですけど、練習ラウンドを回ってみて、そこまで距離は長くないので、自分の強みの曲がらないドライバー、100ヤード以内のショットをしっかりやれば(予選通過の)チャンスはあると思っていました」と胸を張った。
試合がない週は他の生徒たちと同じように中学に通い、トーナメント出場の際は毎試合、学校長の許可を取り、その書面をJGTOに提出している。学校での得意科目を問われると「特に得意とか不得意はなく、バランスよくやっているつもりです」と苦笑いだった。
初の決勝ラウンドに向けては「バーディはそれなりに取れるので、ボギーの数を減らしてアンダーパーを積み重ねていけば、いい位置で最終日を迎えられると思います。まずは3日目をしっかり頑張りたいです」。今大会が終われば、今季の試合は12月のQTのみとなる予定。中学生としては最後かもしれないツアーで、しっかり爪跡を残すつもりだ。(文・田中宏治)
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