妹に先を越された合格「うれしいけど悔しかった」 受験者最年長32歳、橋添香が圏内目前で迎える最終日
イチオシスト
<JLPGA最終プロテスト 3日目◇6日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部 (岡山県)◇6464ヤード・パー72>
今年の最終プロテストに出場した106人(棄権1人)のうち、最年長の32歳が合格まであと一歩に迫っている。橋添香はトータル1アンダー・22位タイで迎える最終日に、「伸ばし合いになると思うので、バーディをたくさん取りたい。チャンスは全部入れるつもりでやります」と意気込む。
「72」、「72」、「71」と着実にラウンドし、20位タイまでの合格圏内付近でプレーしてきた3日間。チャンスは多く訪れているだけに「もうちょっと伸ばす予定だったんですけど」と苦笑いも浮かべるが、終わった時に合格圏内にいればいい戦い。焦りや欲はコントロールできている。
今年でプロテスト挑戦は11度目で、最終に進んだのは3度目。「独特の雰囲気で緊張感はある。みんなここにかけてるから、一打一打に集中が必要」と、何度経験しても慣れるものでは決してない。「私はゴルフが好きなので、やってる分には苦にならない」という情熱が、ここまで背中を押してきた。「これまでは焦りがちでしたけど、今年はそこまで気にしないようにしている」と、冷静にプレーできてもいる。
4姉妹の次女。末っ子の妹・穂(みのり)は、2021年に一足早くテストに合格し、現在ツアーでプレーしている。「その時はうれしいけど悔しかった」というのが本音だが、「尊敬している部分はあるので負けないように」と、その姿が刺激にもなっている。普段から電話などでゴルフ談義に花を咲かせる“仲間”でもある。今回の会場には父であり師匠のシニアプロ・純司も帯同。「心強いです」という家族が大きな支えだ。
前回、最終まで進んだのは、同じJFEが舞台だった2年前のこと。その時は68位で涙をのんだだけに、今回はリベンジも期す。「あの時よりも成長しています。日々の練習で発揮できることが増えている。でも、気持ちの部分の成長が一番大きいですね」。泣いても笑っても残りは一日。最終日にすべてをかける。(文・間宮輝憲)
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