現役高校生は圏内に何人? 埼玉栄高・伊藤愛華は2位で最終日へ「できるだけ多い人数で合格したい」
イチオシスト
<JLPGA最終プロテスト 3日目◇6日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部 (岡山県)◇6464ヤード・パー72>
今年がプロテスト初受験の高校3年生・伊藤愛華(埼玉栄高)が、トータル10アンダーの2位で3日目を終えた。首位のひとりでスタートした2日目は「73」と1つ落としたが、3日目はボギーなしの「67」。1打差で単独トップに立つジ・ユアイ(中国)とともに、2ケタスコアで最終日に入る。
「前半からスコアが伸ばせたし、3日間で一番悪いところがないラウンドでした」と納得の表情。前日のオーバーパーからの切り替えも、「2次(予選)で初日が4アンダーだったのに、2日目に3オーバーを打って、線の下(通過圏外)に落ちた時の感覚に似ていました。その時もうまく切り替えられたし、“前もできたから今回も!”って思えました」と、経験が生きた。「全てのラウンドがいいわけではない。その後に立て直してきたことが私は多かったので」と、肝も据わっている。
「プロテストが始まった時から、3日目を終えた時に余裕がある状態を作るのが目標でした」と、ここまではプラン通り。QTがファイナルから出場できるトップ通過も視野に入るが、「今の位置でも安心はしてない。まだ18ホールあるし、天候もどうなるか分からないので。しっかりスコアを出して、あしたもアンダーパーで回りたい」と慢心はない。高校3年生がトップ通過となれば、同じJFEで行われた2年前の清本美波(当時、愛知・誉高3年)以来となる。
3日目終了時点で、合格圏はトータル2アンダー・15位タイまで。そこにいる同世代は、伊藤のほか、3アンダー・9位タイの田村萌来美(ルネサンス高)、15位タイの仲村梓(エナジックスポーツ高)の3人。ただトータル1オーバー・30位タイの吉﨑眞夏(まーな、沖縄カトリック高)や、中嶋月葉(作陽学園高)らも、合格がみえる位置につけている。
若い力の台頭も楽しみだ。伊藤は「私たちの世代は“みんなで頑張ろう”という雰囲気です。自分に余裕がなくても“ナイスプレー!”って称えてくれて、いい仲間を持ったなと実感してます。全員というのは難しいけど、できるだけ多い人数で合格したい」と、その存在の大きさを話す。あす最終日、何人の“高校生プロ”が誕生することになるのだろうか?(文・間宮輝憲)
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