日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『死霊館 最後の儀式』をレビュー!
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イチオシスト
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日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。 ホラー映画史に残る金字塔シリーズがついに完結!* * *『死霊館 最後の儀式』評点:★3.5点(5点満点)
© 2025 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved呪いの品々のカメオ出演も楽しいシリーズ最終作

© 2025 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved呪いの品々のカメオ出演も楽しいシリーズ最終作
気づけば既に12年も続いてきた『死霊館』ユニバースも9作目となる本作で完結ということで、過去の登場人物のカメオ出演も含めフィナーレ感の高い一作となった。
このシリーズはもともと「アミティビル事件」、すなわち映画『悪魔の棲む家』(79年)の元となった事件の「調査」で名を上げた心霊研究家、エドとロレインのウォーレン夫妻を主人公に、彼らがエクスプロイトした超常現象をけれん味たっぷりに描くもので、今回は70年代から80年代にかけてとある家を悪魔が襲った「スマール事件」をベースにしている。
お楽しみはもちろん、劇中で描かれるさまざまな怪奇現象で、Jホラー的な幽霊表現あり、『シャイニング』を思わせる血の洪水の幻覚もあれば、斧を持ったレッドネックのゾンビ(のような悪霊)も登場するなど多彩なバリエーションで頑張っている。
が、そうした表現がどれも既視感を覚えるものばかりで新味に欠けるのは少し物足りない気もする。
ただ、人物だけでなく、アナベル人形をはじめ呪いの品々のカメオ出演(?)も沢山投入したサービス精神は嬉しいし、ベタそのものの「家族愛」云々もそれなりに機能しており、エンターテインメント度は高い。
STORY:1986年、ペンシルベニアで"呪いの鏡"にまつわる謎の超常現象が次々発生。怪奇現象の起こる家で調査を行なうウォーレン夫妻は邪悪な悪魔の存在にたどり着く。悪魔は夫妻の最愛の娘に狙いを定め、家族、そして結婚を引き裂いていく
監督:マイケル・チャベス
出演:ベラ・ファーミガ ほか
上映時間:135分
全国公開中
記事提供元:週プレNEWS
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