「ライン消し気味で」ロングパットを次々カップイン “チーム山田”がバーディラッシュで初白星
イチオシスト
<ハンファ・ライフプラス・インターナショナルクラウン 2日目◇24日◇ニューコリアCC(韓国)◇6525ヤード・パー72>
初日は最終ホールで追いつかれ、世界選抜を相手に引き分けに終わった“チーム山田”こと山下美夢有&竹田麗央。その悔しさを晴らすかのように、この日はスウェーデン相手に快勝した。マデリーン・サグストロム&イングリッド・リンドブラドに3&2。チームジャパンとしては5年ぶりの白星で、勝ち点1をもたらした。
1番から山下が3メートル、8メートルのパットを沈めると、3番ではまたも山下がベタピンバーディを奪い、いきなりの3UP。「出だしがすごく大事なので、大きかった」と相手にプレッシャーを与え、その手綱を決して緩めなかった。
相手がバーディを決めても、竹田が「入れるしかないと思ったけれど、長かったし傾斜もあったので、入ってくれてうれしかった」と10メートル以上のパットを流し込んで応戦するなど、前半からバーディの取り合い。日本の2UPで折り返した。
ただ、後半10番で取られて1UPに後退。初日は2UPで折り返して勝利が見えた中、12番、18番と取られて追いつかれたが、同じ轍(てつ)を踏まないのが日本の女王コンビ。11番、12番と山下が10メートル超のロングパットを強気に決めて、2連続で奪った。
グリーン上ではフィーリングの良さというよりも、“自分のあとに竹田がバーディパットを打つ”という安心感が大きかったという。「麗央ちゃんは安定しているので、『パーは確実』という気持ちになれて心強い。私も思い切って打てる。11番は入れたいという気持ちが強かったので、ラインを消し気味で打ちました」。薄めのフックラインを真ん中から決めた。
ひとつ戻されたあとの14番パー5でも、2打目を花道まで運んだ竹田が寄せワンで奪い、すぐさま取り戻した。「流れを持っていかれそうになったところでも、しっかり取り戻せた。お互いチャンスについていたので、自信を持って強めにいけました」と話す通り、最後まで油断することなくピンを攻めた。
勝利を決めた後は、すぐさま後ろを回る西郷真央&古江彩佳ペアの応援にかけつけた。惜しくも3&2で黒星に終わり、これで“最強ジャパン”は1勝2敗1分け。プールステージ突破には、あすの韓国戦で1勝1分け以上が必須となった。
「より(気持ちが)引き締まる。しっかり取れるように1ホール、1ホール攻略して頑張りたい」(山下)、「一番集中したラウンドができたら」(竹田)。あすはペアを組み替える予定で“チーム山田”は一時解散。4人全員が力を合わせて、準決勝進出を目指していく。(文・笠井あかり)
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