激闘必至のJ3頂上決戦! 首位・八戸が2位・栃木Cと激突。優勝&自動昇格を巡るバトルの行方は?【明治安田J3リーグ第33節プレビュー】
イチオシスト
明治安田J3リーグの第33節が10月24日(金)~26日(土)の3日間にわたって開催される。
自動昇格、昇格プレーオフ圏を巡って白熱してきたJ3は、今節も好カードが目白押し。そして最注目なのは、2位の栃木シティが首位ヴァンラーレ八戸を迎え撃つ天王山だろう。残り6試合のタイミングで迎えるこのビッグマッチは、自動昇格、そして優勝争いを大きく占う一戦となる。両者の勝点差は『5』。激戦は必至だ。
栃木シティ 田中パウロ淳一(C)Jリーグホームで大一番を戦う栃木Cは今シーズンからのJ3参戦にもかかわらず、シーズンを通じて安定した成績を残し、いよいよここまでやってきた。2年連続での昇格、そして初となるJ2行きの切符を自分たちの手でつかめるところにある。
前節は同じく昇格争いをするテゲバジャーロ宮崎と引き分けに終わったが、そこまで4連勝を記録するなどして好調を維持。2位にふさわしい成績を残してきた。そんなチームをけん引しているのは、8番を背負う森俊貴。前節はアウェイでチームに勝点1をもたらす貴重な同点ゴールを決め、第30節の鹿児島ユナイテッド戦、前々節の奈良クラブ戦でもゴールをマーク。3試合連続得点中と勝利に直結する仕事を果たしている。
同じホームタウンのライバルでもある栃木SCのアカデミーで育った森はトップチームでも活躍しながら、今シーズン開幕のタイミングで栃木Cへの移籍を決断した経緯がある。並々ならぬ想いや覚悟を持って移籍してきただけに、この八戸戦でも勝利に導くゴールを決めて4戦連発といきたいところだ。
一方、アウェイに乗り込む八戸はクラブ史上初のJ2昇格、そしてJ3優勝に向けて首位を快走。この大一番を制することができれば、2つの大目標を確実に捉えてカウントダウンに入るような状況だ。
石﨑信弘監督が率いるチームは、年間を通して変わらぬ強さを誇った。6月から9月にかけてクラブ史上最長の7連勝を含む13戦負けなしを記録。破竹の勢いで勝点を積み上げると、一度はその無敗記録が止まりながらも引きずることなく、現在は今シーズン2度目の5連勝中。首位にいる理由を結果でも示している。
何より特筆すべきは、失点の少なさだ。ここまで32試合で17失点は断トツに少ない数字。今回の5連勝もすべてクリーンシートで勝利しており、残り試合もそう簡単に崩れることはなさそうである。
5月に行われた前回対戦はスコアレスドローだっただけに、お互いに今節こそは決着をつけたいはず。激戦必至の大一番は25日(土)14時キックオフ。昇格、優勝に向けて貴重な勝点3をつかむのはどちらだろうか。
また、J2昇格プレーオフ進出権を巡る争いも佳境を迎えつつある。今節は10位の福島ユナイテッドと7位のツエーゲン金沢が対戦。今後を左右する要注目のゲームだ。
昨シーズン、クラブとして初めてプレーオフの舞台を経験した福島にとっては、さらなる悲願を目指す状況。主力選手の移籍や相手チームに対策されたこともあって前半戦は思うように勝点を伸ばせなかったが、後半戦に少しスタイルに変化を加えて徐々に成績が安定。2年連続でのプレーオフを狙える位置までやってきた。6位の奈良までは勝点7差。今節の直接対決を制し、ラスト5試合に望みをつなげたいとところだ。
そして金沢の快進撃が止まらない。前節では7連勝と絶好調だったFC岐阜を4-1と一蹴。自分たちの連勝を5に伸ばした。これで直近9試合を8勝1敗として順位を一気に上げ、ついにプレーオフ圏内となる6位奈良まで勝点1差まで追い上げた。
ホームの福島にとっては、生き残りを懸けた大一番。残り試合数と勝点差を考えれば、負ければ“終戦”を意味するような90分となるだけに勝点3の獲得がマストである。アウェイの金沢からすれば、勝てば6位浮上のチャンスもある。6連勝を果たし、勝負の“ラスト5”を迎えられるか。
【制作・編集:Blue Star Productions】
記事提供元:Lemino ニュース
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