北村匠海、主演映画『しびれ』が東京フィルメックスに選出「全てを叩き込みました」
イチオシスト

俳優の北村匠海(27)が10月21日、自身のInstagramを更新し、主演映画『しびれ』が「東京フィルメックス」のコンペティション部門に正式出品されたことを報告した。
投稿では、「痛くて憎くて、怖くて辛い。内山監督と抱きしめ合いながら作った映画です」とコメント。さらに「僕の現時点での表現の全てを叩き込みました。一度きりしか使えないカードを切った気分です」と強い覚悟をにじませた。
本作『しびれ』は、『佐々木、イン、マイマイン』で注目を集めた内山拓也監督が、自身の故郷・新潟を舞台に描くオリジナル作品。監督が10年以上にわたり構想を温めてきた脚本で、居場所とアイデンティティを模索する少年の物語が展開する。
物語の主人公・大地は、幼少期に暴君のようだった父の影響で言葉を発しなくなった少年。父の行方を求めて生家を訪ねることをきっかけに、彼の運命が大きく揺らいでいくというストーリーだ。
青年期の大地を演じるのが北村匠海。繊細で複雑な感情を表現する力に定評のある北村が、内山監督と再びタッグを組むことで、心の奥深くに刺さる人間ドラマが誕生した。
共演には、宮沢りえや永瀬正敏といった日本映画界を代表する俳優たちが名を連ね、作品に一層の重厚感をもたらしている。
北村はこれまで、『君の膵臓をたべたい』『とんび』『東京リベンジャーズ』など、幅広いジャンルの作品で存在感を示してきた。だが、今回の『しびれ』では、これまで以上に内面をさらけ出す覚悟で撮影に挑んだようだ。
「まだ多くは話しませんが、ぜひ映画館で目撃してもらいたいです」と投稿を締めくくった北村。その言葉には、作品への深い信頼と観客への期待が込められている。
Instagramのコメント欄には、「いつの間に主演映画を撮っていたの!?」「次から次へと出てくる情報に驚かされっぱなし」「もう凄すぎてただただ驚きです」と、ファンから驚きと興奮の声が相次いだ。
内山監督と北村のタッグは、国内外の映画ファンからも注目を集めている。特に東京フィルメックスは、アジアを中心とした独創的な映画を紹介する国際映画祭として知られ、選出されるだけでも高い評価を意味する。
北村が語る「全てを叩き込んだ」という言葉が示すように、『しびれ』は彼の俳優人生において重要な転機となる可能性が高い。
痛みと再生をテーマにしたこの作品が、どのような形で観客の心に響くのか。公開に向けて、期待は高まるばかりだ。
記事提供元:デイリーニュースオンライン
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