「格安SIMはもう頭打ち?」MVNO利用は横ばい続く IIJmioは利用率1位、日本通信が支持率トップに
大手キャリア(MNO)から回線を借りて、格安SIMなどの独自サービスを提供する通信事業者がMVNOです。MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、2025年9月12日~9月21日に予備調査として18歳~69歳の男女4万人、本調査としてMVNO利用者1,050人を対象に「2025年9月MVNOのシェア・満足度調査」を実施しました。MVNOの利用推移や7サービスの満足度など、調査結果について紹介していく。

MVNOで最もメイン利用されているのは「IIJmio」

今回の調査結果から、2014年10月~2025年9月のMVNO利用推移について見てみると、2019年までは右肩上がりだったものの、2019年以降は下降し、2021年から横ばいになっていることが分かった。格安SIMが普及しているとはいえ、依然としてMNOを利用する人のほうが多いようだ。実際に現在メイン利用中のMVNOの契約サービスについて尋ねたところ、最も多かったのは「IIJmio」の15.6%で、「OCN モバイル ONE」が14.8%、「mineo」が14%と続く結果となった。

2024年2月からの推移をMVNOの上位7サービスで見たところ、一番伸びているのはIIJmioで1.7ポイント上昇していた。「日本通信SIM」も1.4ポイント上昇しており、後に続く結果となった。一方、「OCN モバイル ONE」は2.3ポイント低下し、「楽天モバイル」も1.3ポイント下落したことがわかった。じわじわではあるものの、MVNOのなかにも着実に人気を伸ばしているサービスが見られる。
MVNOの総合満足度は「日本通信SIM」がトップか

MVNOの総合満足度についても回答を見てみると、「日本通信SIM」が793ポイントでトップ、2位は「mineo」(769ポイント)、わずか9ポイント差で「イオンモバイル」が3位という結果になっている。

また、MVNOの上位7サービスにおける顧客推奨度についても尋ねたところ、「日本通信SIM」はプラス6ポイントで圧倒的に推奨度が高いという結果になった。他のサービスはマイナスではあるものの、「イオンモバイル」が-8.7で2位、「mineo」が-9.3で3位と続いた。一方、マイナス幅が大きいサービスもあり、「楽天モバイル」は-36.7ポイント、「J:COM MOBILE」は-35.3ポイント、「OCN モバイル ONE」は-28ポイントとなった。
MVNOはMNOほどではないものの、人気の高いサービスも少なくない。MVNOのこれからの動向についても注目したいところだ。
出典:【MMD研究所】
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記事提供元:スマホライフPLUS
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