「うまくできている証拠」 西村優菜の自信が増した2つのプレー
<富士通レディース 初日◇17日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>
月の「大東建託・いい部屋ネットレディス」以来、約3カ月ぶりの日本ツアー。西村優菜にとって、この千葉での第1ラウンドは感じていた自信をさらに深める18ホールになった。
3番でボギーが先に来ても、すぐさま4番でバーディを奪って取り返す。6番で再びスコアを落としても、7番でバーディを決めて帳消しにした。「難しい一日でも、前半にバウンスバック2回は、今取り組んでることがうまくできている証拠だと思う。スコア的にすごく満足いく一日ではなかったけど、そこは良かったです」。
31回を数えたパターには悔いは残る。ただ、7番パー5では「すごくスピードが出ていて、ちょっと緊張した」という下り4メートルのバーディパットを決めるなど、要所も締めた。なにより、「ティショットに関しては、もう本当に問題ないぐらいいい感じで打ててます。セカンドも、ビトゥイーンのところは少し難しかったけど、もう少しパターが入れればスコアが出るなっていう予感はありました」という感触は、気持ちを楽にする。
なかなか成績が出ずに苦しんだ今季の米ツアーだったが、2週前にハワイで開催された「ロッテ選手権」を今季最上位の23位で終えるなど、状態は上向いている。「もうちょっとできるんじゃないかって思う部分が、きょうはたくさんあった。まだまだ伸びしろがある。緊張感がある中で、いいショットを打ち続けられたのは自信につながるかな」と表情は明るい。
日本で受ける歓声はやはり力になる。単独首位発進を決めた渋野日向子がいた1組後方からは、何度も大きな拍手と歓声が沸き上がった。「後ろのギャラリーがすごかった」と笑うが、「むこう(米国)ではなかなかないので」と、日本らしい雰囲気も堪能している。
今は、「不安要素があるなかで、どれだけ一打一打に集中して、区切りながらできるか」ということを試している道中。だからこそ、気持ちを切り替えて奪った前半の2つのバウンスバックが“うまくできてる証拠”になった。
2アンダー・12位タイは、首位と4打差。ここから3週間は日本転戦が続く。その間に、ひとつでも多くの自信を植えつけ、米国に戻りたい。(文・間宮輝憲)
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