絶好調の両クラブが昇格プレーオフ圏を巡って激突! 勢いに拍車をかけるのは4連勝中の金沢か、それとも7連勝中の岐阜か【明治安田J3第32節プレビュー】
イチオシスト
18日と19日に明治安田J3リーグの第32節が開催される。
今節の最注目カードは、7位のツエーゲン金沢と10位のFC岐阜の対戦である。両チームともに1~2カ月前には残留争いに巻き込まれそうな位置にいたにもかかわらず、8月下旬からお互いに大型連勝を重ねて急浮上。大逆転でのJ2昇格プレーオフへの出場を目指して、金沢ゴーゴーカレースタジアムで熱い火花を散らすことになった。
ホームの金沢は4連勝中。カマタマーレ讃岐、AC長野パルセイロ、アスルクラロ沼津に3連勝した状況で、15日に第28節延期分で松本山雅と対戦。開始4分に加藤大樹が決めた先制点を守り切ってウノゼロで勝利し、大きな勝点3を積み上げて6位奈良クラブに1ポイント差に迫った。さらに遡れば、第27節・FC琉球戦こそ敗れていたものの、その前には栃木シティやFC大阪など上位陣を破って3連勝を飾っており、直近8試合で7勝1敗と破竹の勢いで勝点を重ねている。
この躍進を振り返ると、その裏側に攻守の安定がある。敗れた琉球戦と直近の松本戦こそ最少スコアの決着だったが、それ以外の6試合ではすべて複数得点をマーク。チーム得点王の土信田悠生を始め、多く選手がゴールを記録するなど攻撃面の充実が目立つ。それ以上に守備は堅く、8試合すべてで1失点以下に抑えており、大勝こそないが、着実に勝利を重ねている印象が強い。今節は5連勝中のホーム開催。さらに連勝を伸ばし、いよいよプレーオフ圏への浮上を実現させたい。
一方。アウェイの岐阜はクラブ史上最多を更新し続ける7連勝中で、ついに勝点が40台に到達した。アウェイに乗り込んで高知ユナイテッドと戦った前節は前半に3ゴールを挙げて危なげなく勝利を重ねた。
4戦全勝を果たした9月のインパクトは大きく、先日発表された9月度の『明治安田J3リーグ 月間優秀監督賞』に石丸清隆監督が、『明治安田J3リーグ 月間ヤングプレーヤー賞』には西谷亮が選出されるなど、クラブとしても話題を大きく集めている。ここからさらに連勝を重ね、ライバルたちを猛追したいところだ。
もう一つ、注目のゲームとなるのが、5位のテゲバジャーロ宮崎と2位栃木シティの上位対決である。両者の勝点差は『10』。ホームで宮崎が勝てば、自動昇格の可能性を残す一方、アウェイで栃木Cが勝利を挙げれば、自動昇格に向けて一気に加速できる。
前節が延期となった宮崎にとっては2週間ぶりのゲーム。直近2試合は琉球に4-2、讃岐に5-1で勝利を重ねており、今節も攻撃陣の爆発が期待される。その讃岐戦で今シーズン2度目のハットトリックを達成し、得点ランキングのトップを独走する橋本啓吾には要注目である。
また、残留争いに目を向けると、勝点28で18位のザスパ群馬は福島ユナイテッドを、同じく勝点28で19位の讃岐はギラヴァンツ北九州を、勝点24で20位の沼津はFC大阪を迎えて、それぞれホームゲームを戦う。生き残るためにはホームで勝点を挙げることは絶対。“1”は手放さず、“3”をつかみ取りにいく姿勢を貫きたい。
【制作・編集:Blue Star Productions】
記事提供元:Lemino ニュース
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