中古FWの人気トップ10に、ミケルソンが使った300ヤードスプーンや佐久間愛用の名器がランクイン【中古クラブランキング】
イチオシスト
10月の中古クラブランキングのFW部門では、6カ月連続でピンの『G430 MAX』が1位を獲得。ゴルフパートナー藤沢長後店の店長を務める島田辰也さんと現在のトレンドをチェックしよう。
6カ月連続で1位を獲得したのが、ピンの2022年発売の『G430 MAX』だ。
ピンのFWには、低スピンモデルの「LST」、ドロー設計の「SFT」、そして高慣性モーメントの「MAX」という3つのヘッドがある。「つかまりが良く、ボールも上がりやすい。FWが苦手でクラブにやさしさを求める人は、迷わずMAXモデルを選びます」と島田店長は話す。
今季4勝を挙げている佐久間朱莉は、『G430 MAX』を使用している。「あまり顔を大きく感じなくやさしいので、使っています。つかまってくれるヘッドが好きなので。右に飛んじゃう球が嫌なので、このモデルを使っていますね」と絶賛。我々アマチュアにも大きな恩恵があるはずだ。平均販売価格は中古で30,000円から。長く使えることを考えれば、決して高い買い物ではないだろう。
2位には、『G430 MAX』のひとつ前のモデルである『G425 MAX』が入った。
2020年発売モデルながら、平均販売価格は中古で25,000円からと値崩れが少なく、その人気の高さがうかがえる。こちらもMAXモデルで、つかまりが良くボールが上がりやすいのが特徴。ただし、ロフト設定は3Wが14.5度、5Wが17.5度と、15度・18度設定の『G430 MAX』とは異なっている。
「ロフトが立っているぶん、飛距離を出しやすいメリットがあります。それでいて、アドレスでは安心感があり、打ってみるとMAXモデル特有のミスへの強さも感じられます」と島田店長。発売から時間は経っているものの、球が上がり過ぎてしまう人やヘッドスピードが速い人には、好結果をもたらす可能性がある。
狙った距離を確実に打ちたい場面や、狭いホール、池越えでグリーンを狙う場面など、プレッシャーのかかる状況で手にすることが多いFW。時には、手に馴染んだモデルこそが武器になることもある。そんなカテゴリーの特徴を反映するかのように、10位には2013年発売のキャロウェイ『X HOT』がランクインした。
島田店長は「当時“300ヤードスプーン”のキャッチコピーで、フィル・ミケルソンが使用し話題となったクラブです。テーラーメイド『RBZ』と並び、“飛ばせるFW”の象徴として人気を集めました。当時を知るゴルファーから、コスパ重視のゴルファーまで幅広い層が手にしています」と話す。平均販売価格は中古で5,000円から。
2013年当時、ミケルソンがティショット用に使用した『X HOT フランケンウッド』が話題となり、『X HOT』の人気がさらに加速。ソールのフェース近くに大きなウェートを配置し、重心を低く浅い位置にすることで、低いスイートスポットを実現。圧倒的な飛距離を可能にした。
最新モデルと比べれば寛容性で劣る面はあるものの、「一発の飛び」では今も十分魅力を放つクラブといえるだろう。
【2025年10月の中古クラブランキング(フェアウェイウッド編)】
1位 ピン G430 MAX
2位 ピン G425 MAX
3位 テーラーメイド STEALTH
※ゴルフパートナーの10月の統計
■解説
ゴルフパートナー藤沢長後店 島田辰也店長
しまだ・たつや/ゴルフパートナー独自の社内認定制度「中古クラブアドバイザー」は、クラブの価値を正しく見極め最適な提案をするエキスパート。欲しいクラブがあれば「まずは相談してみて」と、予算に応じてベストなクラブを見つけてくれる。
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<ゴルフ情報ALBA Net>
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