海外メジャー自己最高位を更新 岩井明愛はさらなる高みへ「いずれトップ選手になれたら」
<AIG女子オープン 最終日◇25日◇セント・アンドリュース・オールドC(スコットランド)◇6784ヤード・パー72>
今季メジャー最終戦の最終ラウンド。岩井明愛が魅せた。前半の3連続バーディを含む5バーディ・2ボギーの「69」。タフなコンディションのなか4日間を通して初めて60台をマークし、日本勢最上位タイのトータル2アンダー・7位タイで聖地の戦いを終えた。
4番からの3連続バーディで一気に伸ばした。8番からは連続ボギーを喫して折り返したが、10番で奪い返して悪い流れを断ち切った。「きょう一番うれしかった」と、16番でもバーディ。17番ではバンカー越えのアプローチを寄せ、最終18番もパーでフィニッシュ。「最後取りたかったですね。もう少しセカンドを寄せたかった」。好プレーにも満足せず、悔しさをにじませる姿は明愛らしい。
「ショットも良かったですし、パターも一番良かった日。ロングパットのタッチは良くなかったけど、シビアなパーパットを2~3個入れることができたのは大きかった」。この日の30パットは、4日間を通じて最少。「バックナインは右からのアゲンストで打ちにくい風だったけれど、うまく対応できた」と今週のデータと経験を生かした。
「(トータル)2~3アンダーでトップ10に入るかなというイメージだった」という言葉通り、7位でフィニッシュ。今季は海外メジャー5大会すべてに出場し、すべて予選通過。第4戦「アムンディ・エビアン選手権」ではメジャー自己最高の10位に食い込んだが、今大会ですぐに塗り替えた。海外でも強さを見せている。
それでも、「もうちょっと優勝争いをしてみたかった」と、この結果に満足することなくさらなる高みを目指している。「きょうは緊張しちゃった部分もあった。優勝争いをたくさん経験して、いずれトップ選手になれたらなと思います」。日本から世界へ羽ばたく準備はできている。(文・齊藤啓介)
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