原英莉花がクラブを替えても使い続ける”ジャンボ”使用シャフトと名器UWとは?
前週の「スタンレーレディスホンダ」から国内女子ツアーに参戦している原英莉花。クラブ契約はフリーだが、昨季までタイトリストで揃えていたクラブを今季はキャロウェイに変更している。その中でも、以前から変わらず愛用し続けているギアについて紹介したい。
原が2024年の開幕当初から使用し続けているのは、キャロウェイの『APEX UW』(2022年モデル/21度)だ。現在は3代目まで発売されているが、原は初代モデルを使い続けている。彼女はこのクラブについて、以前こう語っている。
「前からUTが苦手なんですが、今のモデルに変えてUTが打てるようになりました」
2022年に発売された『APEX UW』は、UTよりも簡単に球が上がって距離を出しやすく、FW以上の優れた操作性も兼ね備えたモデルだ。ヘッド形状はウッドとUTの中間で、アイアン感覚で打てる点もUTが苦手なプロから支持され、多くの選手が今でも使用し続ける名器といえる。
また原といえば、クラブを替えても絶対に変えないのがアイアンシャフト『ATTAS FF 95S』だ。今季はキャロウェイ『X プロト』の5I~PWと、『オーパス』の50・56・58度にこのシャフトを採用している。採用する理由について、原は以前こう語っている。
「もともと師匠のジャンボさんからいただいたウェッジに挿さっていたシャフトです。これがいいな〜と思って使い続けています。叩きにいったときに刺さり過ぎないので、私には合っています。スチールシャフトだと抜けずに手首を痛めてしまうので……」
使用するプロが少ないこのシャフトだが、どのような特徴があるのだろうか。クラブフィッターの吉川仁氏は次のように分析する。
「中調子ですが、先が動くモデルです。原プロの場合、同じ重量帯のスチールシャフトだと軽くて軟らかいため、打ちづらい可能性があります。グッと深いタメを作るスイングなので、カーボンの粘りがある方が切り返しやすく、先が動くことで球をフェースに乗せて運ぶ感覚で打てると思います。また、スチールよりも重さを感じやすいカーボンシャフトの方が振りやすいのでしょう」
ちなみにパターの『オデッセイ Ai-ONE ジラフビーム ジェイルバードミニ』にもカーボンシャフトを採用。USTマミヤの『ALL IN』というモデルで、高弾性カーボンを使用することで、打感が向上。また、低トルクに仕上げることで、シャフトのたわみやネジレを抑えてミスヒットにもさらに強くなっているというから面白い。
絶対に変えない“軸”となるギアやシャフトを持つ原。その姿勢はアマチュアにも大いに参考になるはずだ。
【原英莉花のクラブセッティング】
1W:キャロウェイ エリート◆◆◆(8.5度/ベンタスブルー5S)
3W:キャロウェイ エリート◆◆◆(14度/ベンタスブルー6S)
5W:キャロウェイ エリート◆◆◆(18度/ベンタスブルー7S)
4U:キャロウェイ APEX UW(2022年モデル)(21度/ベンタスブルー7S)
5I~PW:キャロウェイ X プロト(ATTAS FF 95S)
50・56・58度:キャロウェイ オーパス(ATTAS FF 95S)
PT:オデッセイ Ai-ONE ジラフビーム ジェイルバードミニ(USTマミヤ ALL IN)
BALL:キャロウェイ クロムツアー
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