「肌の色じゃないじゃん」発言から8年、瀬戸弘司が在日スーダン人YouTuberと初コラボ 「本当にごめん」と無知を反省
スーダン人YouTuberの「MOHA JP【モハブログ】」(登録者数44万人)が、“人種差別発言”で波紋を呼んだ「瀬戸弘司」(同168万人)とのコラボ動画を公開しました。
2017年の瀬戸弘司の失言「これ肌の色じゃないじゃん」
モハブログとは、スーダン人の「モハ」と「マゼン」からなる2人組YouTuber。日本で育った2人は日本語がペラペラで、「海外の反応」シリーズや、ラップ系の動画を公開しています。
2017年7月、瀬戸は『スプラトゥーン2』の実況動画を公開。キャラクターの肌の色を設定する際に、一番濃い色にカーソルを合わせて「これ肌の色じゃないじゃん」と発言すると、「まあ、普通にしておこう」と真ん中の色を選択しました。当初は特に話題にならなかったものの、数年経ってからこの発言の切り抜き動画が拡散され、人種差別発言として物議を醸すことに。
こうした中、モハブログは昨年7月、Xで「瀬戸弘司の人種差別を目撃する黒人2名」という文章とともに、瀬戸の失言シーンを視聴する動画を公開しました。2人は爆笑しながら「マジかよ!こいつ!いや肌の色だよ!」「一回スーダンに連れて行くしかない」「南スーダンとか、皆あれぐらい」とツッコミを入れると、「いやこれ、わざとじゃないんだよ絶対」「出ちゃったんだろうね。素でね」「今まで見たことなかっただけ」と瀬戸をフォローしました。
この様子に、ネット上では「心が広いリアクション。そして、知らないであろうことを推測してくれる。思いやりがある」「これを笑って終わらせ切れるこの方達大好き」と、2人の大人な対応を称賛する声が寄せられており、モハブログの投稿には6万件を超えるいいねが付けられました。
一方、瀬戸については、「瀬戸さんこれはあかん」「アメリカだったらチャンネル閉鎖レベルの失言」と指摘する声が寄せられました。
モハブログと瀬戸がコラボ「拡散されたのがモハブログで良かった」
モハブログは10月14日、「人種発言で炎上した瀬戸弘司さんにスプラトゥーンを『基礎』から教えてもらいました。」を投稿し、瀬戸をゲストに招きました。
緊張の面持ちで登場した瀬戸は、失言動画で被っていたのと同じ帽子を着用し「皆さん大変申し訳ございませんでした!」「…そんなことはないか?」と挨拶しました。
今回のコラボは、モハブログの方からオファーを出したとのこと。瀬戸の失言シーンが何度もバズっているため、「バズるたびに瀬戸さんやりにくそうだな」との思いやりから、瀬戸に声をかけたそうです。
瀬戸は「そっか〜、それも感じててくれたのか」「ちょっとね、グッときたよ」とありがたそうな様子。「実は元の動画は消してないんだよ、今でも」「消した方がいいと思うんだけど、そっと消すのもあれだから、何らかの発信を俺からすべきだなと思ってたんだけど」と、削除しようにもきっかけがなかったことを明かしました。
瀬戸が「日本の人たちだけが言ってるから、別に俺は誰も傷つけてないというかさ。言ってることはやばいけど。本当にその、肌が、本当にその…」と言葉を濁すと、マゼンはすかさず「瀬戸さん、ここ大事ですよ」とツッコミ。
モハブログは小学生の頃から瀬戸の動画を視聴しているかなりのファンらしく、瀬戸は
小学生の時から見てくれてて、それで俺が当時ぐらいに出してたスプラトゥーンで、ああいう発言をしてしまったってことは、ちょっと申し訳ないなって今思ってる
無知って、本当にごめんって思う
と反省した様子を見せました。
マゼンが「謝られるとこっちがやりづらいわ」と場を和ませると、改めて3人で瀬戸の失言シーンを視聴。「面白いんすよこれ」「ダメージ食らわないよね」と笑うモハブログに、瀬戸は
マジでいい奴らなんだよ、本当に。俺、拡散されたショート動画が、本当にモハさんとマゼンさんで良かったと思ってて。「わざとじゃないんだよね」って言ってくれてるのが、マジで超救い
としみじみ。モハは「ガチ系に刺さってたら危なかったっすね」と語っています。
一緒に肌の色を選択 「肌の色だ、肌の色だ!」
3人は、問題となったスプラトゥーンの画面を開き、一緒に肌の色を選択。改めて濃い色にカーソルを合わせた瀬戸は、モハブログを見ながら「肌の色だ、肌の色だ、肌の色だ!」と喜びました。
コメント欄では「ただ海の向こう側を知らなかっただけのおじさん」「我らが瀬戸弘司が親父狩りに合う動画かと思ったらめちゃくちゃコアなファンと仲良くしてる平和な動画だった」「異色のコラボすぎるだろ(肌の色だけに)」「次回スーダン旅行待ってます」との声が寄せられています。
同日中、瀬戸のチャンネルでも「ありがとう、モハブログ。」が投稿され、改めて経緯を説明。
反省の弁を述べた瀬戸は、モハブログへの感謝を伝えると、「問題発言があった動画に関しては、もう今日を持って非公開とさせていただきたいと思います」と報告しました。

記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。