高校生が選ぶ「なくても困らないメディア」1位はFacebook “おじさん向け”の印象が強すぎた
テレビやラジオ、SNS、動画配信サービスなど多様なメディアが存在する昨今、年代によってメインで利用するメディアは異なるだろう。そこでワカモノリサーチでは、令和の高校生が思う「なくなっても困らないメディアとは何か」という意識調査を実施し、ランキングで発表。意外なメディアも上位にランクインした。

現役高校生が使わないメディアは「Facebook」が1位

株式会社ワカモノリサーチでは、2025年7月22日~8月4日、全国の現役高校生429人を対象に「ぶっちゃけ、なくなっても問題ないメディアは何か」というテーマで意識調査を実施した。
調査の結果「Facebook」が55.9%で1位となり、続いて2位「ラジオ」27.3%、3位「TikTok」6.1%、4位「X」5.1%、5位「テレビ」4.4%という結果になった。
Facebookが必要とされていない理由として、「使ったことがない」「インスタがあるから同じ機能はいらない」が挙げられ、「どんなアプリかわからない」などFacebookの存在すら知らない人もいることが分かった。ほか「おじさんしか使ってない」「古い!古すぎる!」といった声もあり、おじさん向けメディアという印象が強く根付いているようだ。また「本名フルネームだし怖い」「身元がバレそう」など、個人情報が特定され犯罪に巻き込まれるリスクを懸念して、利用を控えたいと考える高校生もいた。
2位にラジオがランクインしたが、近年はラジオ発のイベントが成功を収め、数万人規模の開催も増えていることから、再び人気が高まっていると言われている。しかしながら高校生は「おじ・おばしか聞いていなさそう」「若い人が使っているのを見たことがない」といった年配向けメディアと感じており、世代的な隔たりが大きいようだ。
不要なメディア3位のTikTok「治安が悪い」の声

TikTokは10代~20代に人気といわれるメディアだが、一部の高校生から「時間、生産性、民度、どれをとってもこれよりひどいメディアはない」「治安が悪い」「頭悪い人しか見てなさそう」「迷惑なティックトッカーが増え始めている」「危ないことに巻き込まれる可能性がある」など、民度の低さや治安の悪さを理由に挙げる意見が目立った。イイネや投げ銭欲しさに“なんでもあり”な投稿や配信をする人も増えているため、そのような不安要素からマイナスなイメージを持つようだ。
また、「YouTubeショートでいい」「インスタのリールで代用できる」といった意見も多く、特にショート動画だとTikTokに投稿したものをそのままYouTubeやInstagramに投稿するケースも多く、わざわざTikTokを見る必要もないといった、TikTokの独自性に欠ける印象を持つ人もいる。
4位にランクインしたXについては「アンチやフェミニストなど、思想の強い人が多い」「否定的なコメントを見ていると気分がなえる」など、ネガティブな雰囲気がXの中には漂っているように感じることで、利用を控える高校生もいるようだ。
高校生の意見を見ていると、非常に冷静な分析をしていて、自分にとって本当に必要なメディアかどうかを冷静に取捨選択している様子がうかがえる。意識的にメディアを選ぶ視点が若者の中でも広がりつつあるようだ。
出典:【ワカモノリサーチ】
※サムネイル画像(Image:Michele Ursi / Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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