ジュニア旋風再び? ローアマ獲得の16歳・岩永杏奈、14歳・赤穂未来がトップ15入りの健闘「自信になりました」
<スタンレーレディスホンダ 最終日◇12日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6435ヤード・パー72>
大阪桐蔭高2年の16歳アマ・岩永杏奈がトータル8アンダーの9位タイでローアマを獲得すれば、さらに若い広陵中3年の14歳アマ・赤穂未来がトータル6アンダーの15位タイと大健闘。16歳と14歳、今大会では2人のジュニアが目覚ましい活躍を見せた。
首位と3打差と優勝も狙える位置からのスタートだった岩永は、3ホール目の10番でボギーが先行。それでも「14番ぐらいからは安定したプレーができました」と9ホールの短縮競技のなかでもしっかり立て直し、2バーディを奪ってスコアを伸ばした。
ツアーで自身初のトップ10入りで「自信になりました」と話す一方、目標のアマチュア優勝には「まだまだ足りないところがたくさんある」と自己分析した。先週はナショナルチームの一員として「世界女子アマチュアチーム選手権」に出場(個人成績は54位)。「2試合で学んだことを生かして、上達していけるように頑張りたいです」とさらなる成長を誓った。岩永は23日からの「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で再びツアーに挑戦する。
一方の赤穂も最終日に1つスコアを伸ばしてフィニッシュ。何度もスタート時間が変更になり「時間がないと思って打ち(練習)に行ったら、また時間が空くみたいな感じで忙しかったけど、うまく時間を活用できたのが、きょうのプレーに繋がったと思います」。目標の予選通過を果たし、さらにセカンドカットもくぐり抜けて、最終日にプレーできたことを喜んだ。
次戦は「兵庫県中学校ゴルフ選手権秋季大会」(20日)。上位は関西大会に進出する。「兵庫県では優勝したいと思っていて、関西大会に進めたら、そこでも優勝を目指したいです」と意気込んだ。
先週の「日本女子オープン」では高校1年生の廣吉優梨菜が3位に食い込み、さらに今週のステップ・アップ・ツアー「SkyレディスABC杯」では高校2年生の後藤あいが劇的な逆転優勝を飾ったばかり。勝みなみや畑岡奈紗の黄金世代、安田祐香、古江彩佳らのプラチナ世代が高校生だったころはジュニアがツアーで活躍するのが当たり前の光景だったが、一気にあの時代が戻ってきたようだ。
「ツアーのレベルが上がってジュニアが活躍するのが難しくなった」。近年、ツアー関係者からはこんな言葉がよく聞かれた。それが正しいのだとすれば、岩永らは当時よりも厚くなった壁を突き破ってきたということ。現在のジュニアたちは近い将来、ツアーのレベルをさらに引き上げる存在になるのかもしれない。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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