ネクヒロ新女王候補・桑村美穂 身長176センチの長い手足を駆使したスイングでポイントランク首位を快走!【プロが解説】
プロテスト合格を目指す選手たちが活躍する「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」。全17戦のうち10戦が終了し、きょう開幕する第11戦「CRÉATION DREAM CUP」からは11月の最終戦まで毎週試合が開催される。シーズン後半戦をより楽しむために、注目選手のスイングを中継で解説も務める天沼知恵子が分析。今回は、ルーキーイヤーながらも2勝を挙げ、ポイントランキング首位を走る桑村美穂を紹介する。
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身長が高く、手足も長い桑村選手。手が長いのはアークが大きくなって有利な反面、スイング中に腕が体の正面から外れやすいデメリットもあります。しかし、彼女のスイングを見ていると、うまく自分の体をコントロールできているなと感心しますね。上半身を右に向けたまま、手元をストンと落として、インパクトでも一切振り遅れがありません。
また、手が長い選手の場合、インパクト時にヒジが曲がっていることも多いのですが、桑村選手の場合両ヒジがピンと伸び切っています。パワーをしっかりとボールに伝えられている証拠です。この動きは、ダウンスイング時の下半身に支えられているように見えます。ダウンスイングから下半身が先行し左足が外側を向く選手は多いですが、桑村選手は両方のモモが内側に絞られています。これで力をしっかり溜め込んで、その力を解放するように両ヒジが自然と伸びてくるのでしょう。
また、力みを感じないのも特徴的。ゴルフで、特にこれからツアーを戦う上で大切になるのが、自分は最小限のパワーでクラブに最大限の仕事をさせること。桑村選手の場合、ハーフウェイダウン以降は惰性で振っているように見えます。決して力を抜いているわけではないと思いますが、省エネで振れている。最終プロテストはもちろん、今後の活躍も楽しみですね。
■桑村美穂
くわむら・みほ/2005年生まれ、埼玉県出身。身長176センチの恵まれた体から放つショットが最大の武器。昨年初めて受けたプロテストは最終まで駒を進めたが、合格まで5打届かず涙をのんだ。今年からマイナビ ネクストヒロインゴルフツアーに参戦し、すでに2勝。最終プロテストにも駒を進めている。
■(解説)天沼知恵子
あまぬま・ちえこ/1975年生まれ、静岡県出身。レギュラーツアー通算6勝。現在は自身の経験を生かして「IMPACT A BODY」を運営。プロテスト合格を目指す選手からアマチュアまで幅広く指導し、「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」の解説も務めている。
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