YouTubeオワコン説の真相は? 登録者30万人VTuberが収益公開 死に物狂いで働けば、個人勢でも月4桁万円稼げる

イチオシスト
元国家公務員のVTuber「犯罪学教室のかなえ先生」(登録者数32万人)が自身の収益事情を公開し、“YouTuberオワコン説”について見解を語りました。
YouTubeはオワコン?
犯罪学教室のかなえ先生とは、元法務教官として少年院で実際に勤務していた人物で、現在はVTuberとして事件や時事問題を解説しています。
かなえ先生は9月30日、「【VTuber収入公開】登録者30万人VTuberはいくら稼ぐのかYouTubeの厳しさと一緒に教えます!【かなえ先生】」と題したYouTube生配信を実施。YouTubeの自身の収益の詳細を公表し、近年ネット上で話題になっている“YouTuberオワコン説”についてコメントしました。
かなえ先生によると、最近はYouTuberの裏方になることや、身バレ防止の観点からVTuberに興味を持っている中高生も多いとのこと。「どういうふうに稼いでいるのかとか、どういうマネタイズの方法があるのかとか、こういうところに気を配らなきゃいけないよって話はやっぱしといたほうがいいのかな」との思いからこの話題を取り上げると語ります。ただし、今回話す内容はあくまで自身の見えている範囲の話だとして、「他の人に当てはまるとは限りません」と注意を呼びかけています。
YouTube以外へ参入しない理由
最近は、登録者100万人超えのYouTuberが収入激減を報告したり、“私人逮捕系”YouTuberの苦しい懐事情を明かすなど、“YouTuberオワコン説”がたびたび話題になっています。その人たちが明かす激減後の収入が、かなえ先生にとって「結構ええ生活できるやん」と思える場合もあるそうですが、広告や機材の費用、税金を考えると「確かに厳しい状況なのかもしれない」とコメントします。
関連記事
・登録者100万人超の税理士、YouTubeの収益激減を明かす ビジネス系も競争激化
・登録者40万人のゲーム系YouTuber、広告収益の激減を告白「桁が減ってる」
そんな中、現在ではTwitchやKickなど他の配信プラットフォームへ参入するクリエイターも増えており、かなえ先生もDMなどで誘いを受けることもあるそうですが、「単純に行く場所と行く理由がないっていう悲しい話」とコメント。他のプラットフォームに移動した際の配信ソフトの設定変更が面倒であることや、YouTubeにはあらゆる情報が転がっていて「僕にとって刺激になる」と語ります。
かなえ先生はYouTubeの初心者やVTuberを初めて見た人たちの「初めての推し」になる戦略を取っているため、「ブルーオーシャン(競争相手がいない未開拓市場)に生かしていただいている」とのこと。視聴者も30代中盤から50代のため、10代や20代の視聴者に比べて「別のプラットフォームに行くってなってしまうとついてきてくれない」ためプラットフォームを変えることへのメリットはあまりないと続けます。
また、他のプラットフォームは基本的に特定の配信者を見るために登録している視聴者が多いことから、他のクリエイターのファンを自分のファンにするのが苦手なかなえ先生にとっては相性が悪い様子。YouTubeは、官公庁がアカウントを作るなど「世界的なインフラ」になっているため、「天変地異が起きない限り死ぬことはない」こともYouTubeを離れない理由だと語ります。
物狂いで働けば月4桁万円稼げる
その後、自身の収入について具体的に説明するかなえ先生。8月分の収益の会社への入金額は「いろいろ重なって1600万円くらい」だったと明かします。また、9月から11月にかけても1000万円を突破する見込みだと語り、「本当にみなさんのおかげです」と感謝を伝えます。あわせて「意外と死に物狂いで働きゃ月当たりで4桁万円稼ぐことは個人勢でも全然できます」として「夢持っていただこうかなと、中高生のみんなには」と語りました。
2025年1月~9月の収入の中で一番多かったのは「動画の広告収入」で全体の54%を占めているそう。その中ではメンバーシップの収益が約4割あったといいます。一方で、スーパーチャットによる収益は7%しかなく、「うちのリスナーは財布の紐が固いそうです」と冗談を飛ばします。
自身の切り抜きチャンネルは、再生数が比較的多いそうで、「トランプ大統領もドン引きの関税」をかけていることから、切り抜きからの収益もかなりの額があるようです。
会社の収入は月1000万円を超えるかなえ先生ですが、個人としての収入は42万円なのだとか。「意外と細々と生活している」ものの「42万あったら十分満足できる」と述べ、「月に40万あったらすげぇ十分に、この日本では幸せに暮らせます」と呼びかけます。
その一方で、多く稼いでいるクリエイターも「ほとんどがおそらく活動費に消えます」と推察。多額の収益が上がったとしても、失敗を恐れて投資ができなければ、人気がなくなってお金がなくなる悪循環に陥ってしまうと語ります。
かなえ先生は、この世界で稼いでいくためには「〇〇って言ったら〇〇だよね」となる人を目指してほしいと呼びかけます。「誰か代わりがいるような人になっちゃいけない」「唯一無二の存在にならなきゃいけない」と述べ、そのためにポジショニング戦略が重要になると続けます。また、「好きなことで食べていくためには当然嫌いなこともしなきゃいけない」とも語り、「興味を引けているか」「簡単で伝わりやすいものか」「共感を呼んでもらえるか」「継続できるか」が重要だとアドバイス。そして、ある程度収益が貯まったら不動産など比較的安定したものへ投資し、「不安定なものと安定なものの二足のわらじ」で活動するべきだとしています。

記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
