シュールすぎる!?“アイドルがサムギョプサルに変身”のアイデアはどこから?:サムギョプサルですが
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今年9月にメジャーデビューした清純派7人組ボーイズグループTHE SUPER FRUITが全員そろって出演する、木ドラ24「サムギョプサルですが」(木曜深夜24時30分)。
テレ東×韓国制作会社のタッグでおくる、木ドラ24「サムギョプサルですが」(木曜深夜24時30分)。オール韓国ロケ、今年9月にメジャーデビューした清純派7人組ボーイズグループTHE SUPER FRUITが全員そろって出演する日韓共同制作フェイクドキュメンタリードラマだ。
今回、テレ東とともに制作を担当したのは、人気K-POPアーティストのWEBバラエティやMV、ダンスパフォーマンスビデオなど、世界でバズるコンテンツを多数制作している韓国のコンテンツ制作会社「VISUAL ANDWIT」(ビジュアルアンドウィット)。本作をキ手掛けたキム・ヒョンソク監督(KIM HYUNSUK)とイ・ウンソン監督(LEE EUNSONG)にインタビューし、制作過程の裏側について語ってもらった。

【動画】アイドルがサムギョプサルに!?オール韓国ロケ、日韓共同制作

――今回、テレビ東京とVISUAL ANDWITが初めて組むことになったきっかけは、テレ東のプロデューサーからの「日本のアーティストがメインのコンテンツを一緒に作りませんか」というメールでのオファーだとうかがいました。提案を受けて、お二人はどう感じられましたか。
キム・ヒョンソク監督「とても新鮮な提案だと思いました。海外のテレビ局と一緒に制作するのは初めてでしたので、そのメールだけでも大変興味を持ち、ぜひ一緒にやってみたいと思いました」
――今回の物語はコメディでありつつ、最後はヒューマン的な要素もあるなど、さまざまな要素が合わさっています。この方向性はどのように固まっていったのでしょうか。
キム監督「まず、鄭プロデューサーから“推し活”をテーマに“シュールなコメディ”を作りましょうという提案があり、韓国を舞台に、日本人がそこで試行錯誤する…そんなシチュエーションをコメディとして描く方向に決まりました。その際、何か制約やハンデキャップのような要素があった方が面白いだろうという話になりまして。
当初は推し活や韓国のファン文化を紹介する形も考えましたが、日本の方々に最も馴染みのある韓国文化といえば、やはり“食”ではないかと思い、その中で最も知られているサムギョプサルを取り入れることにしました。そこから、“サムギョプサルに変身する”というシュールな設定が生まれました」

――だいぶシュールですが、“食べ物に変身させてしまおう”という発想は、どこから生まれたのでしょうか。
キム監督「この設定を決める前に、彫刻など他のものに変身するアイデアも含め、いろいろな案がありました。その中で、“日本の方が韓国文化と聞いて真っ先に思い浮かべるものは何か”と考えた時、やはり“サムギョプサル”が一番親しみやすいのではないかと思い、このアイデアに決まりました」
――THE SUPER FRUITの皆さんは今回が初のドラマ出演で、しかも韓国での撮影でした。演技をご覧になって、どのように感じられましたか。
キム監督「皆さん本当に真面目で、演じることを楽しみながらも真剣に取り組んでくれました。フェイクドキュメンタリー形式なので、実際の性格とあまり離れていないキャラクターを演じてもらえたと思います。そのため、演技への負担やプレッシャーは少なく、自然に動いてもらうことができました」
――実際に演出されてみて、4話構成という限られた中でも、出演者の成長や変化を感じる場面はありましたか。
キム監督「今回の撮影は全編韓国で行い、2週間以内という非常にタイトなスケジュールで撮り終えました。撮影順もバラバラで、最初に撮ったのは第2話のシーンでした。時間が経つにつれ、出演者の皆さんが現場スタッフとも打ち解け、よりリラックスして演じてくれるようになったと思います」

――韓国のアイドルは、自分をさらけ出すことをいとわない印象があります。日本のアイドルとの撮影では、何か違いはありましたか。
イ監督「撮影では、THE SUPER FRUITの皆さんを“アイドル”としてではなく、役者として演出しました。これまで多くの韓国アイドルとも撮影をしてきましたが、特に韓国と日本のアイドルで大きな差を感じることはありませんでした」
――ということは、演出方法も特に変えず、普段通りのスタイルで進められたということですね。ただ、今回の作品ならではの挑戦や工夫はありましたか。
イ監督「演出自体はいつも通りでしたが、このプロジェクトはVISUAL ANDWITにとって非常に新しい経験でした。この形式の作品を作るのも、海外のテレビ局と共同制作するのも初めてですので、普段のやり方をベースにしながらも、プロジェクトそのものが新しい挑戦だったと言えます」

――今回はオール韓国ロケですが、撮影の形式は普段と変わらないものでしたか。日本式の要素が入ることはあったのでしょうか。
キム監督「基本的には韓国を背景に、いつも通りシーンに合わせて撮影しました。ただ、台本の中には日本が舞台となる場面もありました。撮影自体は100%韓国でのロケだったので、日本の地下鉄などは韓国のスタジオで再現するなど、新しいチャレンジも行いました」
――そういったシーンでは、どのような工夫をされたのでしょうか。
キム監督「韓国で日本を背景にしたセットを作る場合、韓国人から見ると“日本らしい”と感じても、日本の方が見ると違和感があるかもしれない…という懸念がありました。そこで、居酒屋や地下鉄駅などの写真を事前に送っていただき、「これで違和感ないですか?」と日本側に確認しながら進めました。

――今回「サムギョプサルですが」を制作して、第2弾もやりたいというお気持ちはありますか。
キム監督「正直、これがヒットするかどうかはまだわかりません。シーズン2のことを考えるよりも、まずは今作をしっかりやり遂げて、少し落ち着いてから次のことを考えたいと思います」
――これをきっかけにまた日本のメディアと組んで何かやってみたいという思いはありますか。
キム監督「今回のプロジェクトはとても楽しかったですし、新しいチャレンジでもありました。またこうした機会があれば、ぜひご一緒したいと思います。ジャンルにはこだわらないので、タイミングやキャストに合わせて自由に考えていきたいです」
イ監督「私も同じ気持ちです。次の機会があればぜひご一緒したいですし、今回学んだことを活かして、次はもっと頑張れると思います」
――「こういうことをやったら面白いのでは」というアイデアはありますか。
イ監督「事前にストックしているアイデアはなく、誰が出演するか、いつやるかなど条件に合わせて企画を考えるタイプです。今ふと思ったのは、いろんなジャンルをミックスするのも面白そうだということですね」
――最後に「サムギョプサルですが」を、どんなふうに楽しんでもらいですか。
イ監督「VISUAL ANDWITが意図したギャグが日本の方々にも伝わってほしいということ。そして、日韓でカルチャーの違いはあると思いますが、それを乗り越えて笑ってもらえたらうれしいです。
キム監督「各話には韓国特有の文化的要素も入っているので、そこにも注目してもらえたらと思います」

今夜放送、木ドラ24「サムギョプサルですが」(木曜深夜24時30分)最終話は?
最終話「ナイスな心意気」
突然サムギョプサルになった惟真(小田惟真)を元に戻そうと奔走していた結流(堀内結流)と暉久(田倉暉久)…そしてその様子を偶然見てしまったタツオ(オ・サンユン)。実はタツオも同じ様に食べ物に変わってしまう体質を持っており、惟真にある提案をする。変身してもすぐに元に戻れるという薬を持っていて、その薬を買わないかというタツオ。提示された法外な金額に、暉久は反対するが、惟真は背に腹は変えられず…。

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(取材・文/斉藤和美)
テレ東×韓国制作会社のタッグでおくる、木ドラ24「サムギョプサルですが」(木曜深夜24時30分)。オール韓国ロケ、今年9月にメジャーデビューした清純派7人組ボーイズグループTHE SUPER FRUITが全員そろって出演する日韓共同制作フェイクドキュメンタリードラマだ。
今回、テレ東とともに制作を担当したのは、人気K-POPアーティストのWEBバラエティやMV、ダンスパフォーマンスビデオなど、世界でバズるコンテンツを多数制作している韓国のコンテンツ制作会社「VISUAL ANDWIT」(ビジュアルアンドウィット)。本作をキ手掛けたキム・ヒョンソク監督(KIM HYUNSUK)とイ・ウンソン監督(LEE EUNSONG)にインタビューし、制作過程の裏側について語ってもらった。

【動画】アイドルがサムギョプサルに!?オール韓国ロケ、日韓共同制作
“アイドルがサムギョプサルに!?”というアイデアは?

――今回、テレビ東京とVISUAL ANDWITが初めて組むことになったきっかけは、テレ東のプロデューサーからの「日本のアーティストがメインのコンテンツを一緒に作りませんか」というメールでのオファーだとうかがいました。提案を受けて、お二人はどう感じられましたか。
キム・ヒョンソク監督「とても新鮮な提案だと思いました。海外のテレビ局と一緒に制作するのは初めてでしたので、そのメールだけでも大変興味を持ち、ぜひ一緒にやってみたいと思いました」
――今回の物語はコメディでありつつ、最後はヒューマン的な要素もあるなど、さまざまな要素が合わさっています。この方向性はどのように固まっていったのでしょうか。
キム監督「まず、鄭プロデューサーから“推し活”をテーマに“シュールなコメディ”を作りましょうという提案があり、韓国を舞台に、日本人がそこで試行錯誤する…そんなシチュエーションをコメディとして描く方向に決まりました。その際、何か制約やハンデキャップのような要素があった方が面白いだろうという話になりまして。
当初は推し活や韓国のファン文化を紹介する形も考えましたが、日本の方々に最も馴染みのある韓国文化といえば、やはり“食”ではないかと思い、その中で最も知られているサムギョプサルを取り入れることにしました。そこから、“サムギョプサルに変身する”というシュールな設定が生まれました」

――だいぶシュールですが、“食べ物に変身させてしまおう”という発想は、どこから生まれたのでしょうか。
キム監督「この設定を決める前に、彫刻など他のものに変身するアイデアも含め、いろいろな案がありました。その中で、“日本の方が韓国文化と聞いて真っ先に思い浮かべるものは何か”と考えた時、やはり“サムギョプサル”が一番親しみやすいのではないかと思い、このアイデアに決まりました」
――THE SUPER FRUITの皆さんは今回が初のドラマ出演で、しかも韓国での撮影でした。演技をご覧になって、どのように感じられましたか。
キム監督「皆さん本当に真面目で、演じることを楽しみながらも真剣に取り組んでくれました。フェイクドキュメンタリー形式なので、実際の性格とあまり離れていないキャラクターを演じてもらえたと思います。そのため、演技への負担やプレッシャーは少なく、自然に動いてもらうことができました」
――実際に演出されてみて、4話構成という限られた中でも、出演者の成長や変化を感じる場面はありましたか。
キム監督「今回の撮影は全編韓国で行い、2週間以内という非常にタイトなスケジュールで撮り終えました。撮影順もバラバラで、最初に撮ったのは第2話のシーンでした。時間が経つにつれ、出演者の皆さんが現場スタッフとも打ち解け、よりリラックスして演じてくれるようになったと思います」

――韓国のアイドルは、自分をさらけ出すことをいとわない印象があります。日本のアイドルとの撮影では、何か違いはありましたか。
イ監督「撮影では、THE SUPER FRUITの皆さんを“アイドル”としてではなく、役者として演出しました。これまで多くの韓国アイドルとも撮影をしてきましたが、特に韓国と日本のアイドルで大きな差を感じることはありませんでした」
――ということは、演出方法も特に変えず、普段通りのスタイルで進められたということですね。ただ、今回の作品ならではの挑戦や工夫はありましたか。
イ監督「演出自体はいつも通りでしたが、このプロジェクトはVISUAL ANDWITにとって非常に新しい経験でした。この形式の作品を作るのも、海外のテレビ局と共同制作するのも初めてですので、普段のやり方をベースにしながらも、プロジェクトそのものが新しい挑戦だったと言えます」

――今回はオール韓国ロケですが、撮影の形式は普段と変わらないものでしたか。日本式の要素が入ることはあったのでしょうか。
キム監督「基本的には韓国を背景に、いつも通りシーンに合わせて撮影しました。ただ、台本の中には日本が舞台となる場面もありました。撮影自体は100%韓国でのロケだったので、日本の地下鉄などは韓国のスタジオで再現するなど、新しいチャレンジも行いました」
――そういったシーンでは、どのような工夫をされたのでしょうか。
キム監督「韓国で日本を背景にしたセットを作る場合、韓国人から見ると“日本らしい”と感じても、日本の方が見ると違和感があるかもしれない…という懸念がありました。そこで、居酒屋や地下鉄駅などの写真を事前に送っていただき、「これで違和感ないですか?」と日本側に確認しながら進めました。

――今回「サムギョプサルですが」を制作して、第2弾もやりたいというお気持ちはありますか。
キム監督「正直、これがヒットするかどうかはまだわかりません。シーズン2のことを考えるよりも、まずは今作をしっかりやり遂げて、少し落ち着いてから次のことを考えたいと思います」
――これをきっかけにまた日本のメディアと組んで何かやってみたいという思いはありますか。
キム監督「今回のプロジェクトはとても楽しかったですし、新しいチャレンジでもありました。またこうした機会があれば、ぜひご一緒したいと思います。ジャンルにはこだわらないので、タイミングやキャストに合わせて自由に考えていきたいです」
イ監督「私も同じ気持ちです。次の機会があればぜひご一緒したいですし、今回学んだことを活かして、次はもっと頑張れると思います」
――「こういうことをやったら面白いのでは」というアイデアはありますか。
イ監督「事前にストックしているアイデアはなく、誰が出演するか、いつやるかなど条件に合わせて企画を考えるタイプです。今ふと思ったのは、いろんなジャンルをミックスするのも面白そうだということですね」
――最後に「サムギョプサルですが」を、どんなふうに楽しんでもらいですか。
イ監督「VISUAL ANDWITが意図したギャグが日本の方々にも伝わってほしいということ。そして、日韓でカルチャーの違いはあると思いますが、それを乗り越えて笑ってもらえたらうれしいです。
キム監督「各話には韓国特有の文化的要素も入っているので、そこにも注目してもらえたらと思います」

今夜放送、木ドラ24「サムギョプサルですが」(木曜深夜24時30分)最終話は?
最終話「ナイスな心意気」
突然サムギョプサルになった惟真(小田惟真)を元に戻そうと奔走していた結流(堀内結流)と暉久(田倉暉久)…そしてその様子を偶然見てしまったタツオ(オ・サンユン)。実はタツオも同じ様に食べ物に変わってしまう体質を持っており、惟真にある提案をする。変身してもすぐに元に戻れるという薬を持っていて、その薬を買わないかというタツオ。提示された法外な金額に、暉久は反対するが、惟真は背に腹は変えられず…。

木ドラ24「サムギョプサルですが」の第1話と最新話を「TVer」、「ネットもテレ東」で無料配信中!お気に入り登録もお忘れなく!
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(取材・文/斉藤和美)
記事提供元:テレ東プラス
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