キーワードは“女優”カータン流【ケンカにならない夫への接し方】
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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2007年にブログ「あたし・主婦の頭の中」を開設、月間800万アクセスを誇る人気主婦ブロガー・カータンが、「ビバ 女の古」(主婦の友社)を出版。
「50代は楽しい!」という元CAのカータンが、パワフルに明るく愉快に生きる様が描かれている。
「テレ東プラス」は、出版記念イベント後のカータンを取材。後編では、更年期真っ盛り!50代ライターをはじめ、編集部員たちのリアルなお悩みをぶつけていく。
※前編はこちら!
【動画】生死の危機を何度も乗り越え…今生きているのは“奇跡”
夫に接する時は“女優・女優・女優”
――後編では、「女の子が“女の古”になっても笑って過ごそう!」をテーマに、カータンさんにリアルなお悩みをぶつけていこうと思います。
Q:更年期が関係しているのか、50代に入り、すっかり悪いお酒になってしまいました。
ママ友や友人への遠慮がなくなり、ズケズケと本音を言ってしまうのです。お酒を止めればいいのですが止められず…何か良いアドバイスはありますか?
「この方、真面目ですね~(笑)。私がこの質問を読んで思ったのは、ズケズケ言ってもお友達はまた誘ってくれる、付き合ってくれるわけですよね。許してくれているからこそ、また一緒に遊んでくれるわけじゃない? 友達が“許せない!”と思ったら、付き合ってくれなくなるわけで…。遠慮なく、ズケズケ言っても許されるステキな関係ができているんだなと思いました。
私なんか、友達が『なんかさ~最近ものすごく性格悪いこと言っちゃうんだよね』なんて言おうものなら、『いや、ずっと前から性格悪いけどね』と平気で言っちゃう(笑)。
あと、50代はそれだけお酒を飲んだら、きっともう何も覚えてないから。帰宅後、絶対アイス食べてる(笑)。だから、その先を悩む必要はないと思う。許してくれる…その範囲を超えた時は、誰も付き合ってくれなくなるから、今はまだ大丈夫。ステキなお友達がいてうらやましいなと思います。そんなことでクヨクヨ悩むなんてもったいないですよ。
もう一つ! これくらいの年齢になると“一つ許せないところがあっても、あとは許せる”と思えるんじゃないかなって。完璧な人間なんていないし、例えズバッと鋭い一言を言われたとしても“他にたくさんいいところがあるんだからいいじゃない?”と。そう思います」
Q:50代半ばに入り、気力も体力もめっきりと衰えてしまいました。
気がつけば、4日間1歩も家から出ていない…ということも。どうすれば、カータンさんのようにアクティブになれますか。
「今日も出版イベントをやって“本当にありがたい!”と思いましたが、猛暑の中、皆さんおしゃれをして、わざわざ会いに来てくださったんですよ。本を手渡す時、なぜか皆さん自分の年齢を教えてくださるんですけど(笑)、『えっ?』と驚くほど若々しい方が多くて。
少しお話してみると、中には苦労している方もいらっしゃって、家に帰ったら一つや二つ、また落ち込むこともあるかもしれないけど、みんな自分を奮い立たせて来ているんだな、頑張っているんだなって。
少し本題から逸れましたが、私の場合、すごく情報のアンテナは張っています。友人から勧められたものは、興味があればすぐに行きたくなっちゃう。だって“女の健康寿命は75歳”だから、うかうかしていられない! すべてはそこにつながるかもしれません。
そして今は、娘の影響で応援するようになった北海道日本ハムファイターズの推し活で忙しい日々を送っています。行ける試合はなるべく駆けつけるようにしていて、そりゃ~猛暑で球場は暑いけど、その後、元気になるのがわかるんですよ。応援歌を歌ってたこ焼きを食べて、最高に楽しいです。
推し活って、あちこち出かけることがもれなくセットでついてくるじゃないですか。何かしら好きなものがあると、やっぱり元気になりますよね。だからアクティブになりたいのであれば、“推しをつくる”のが一番手っ取り早いかもしれません」

Q:「ビバ 女の古」でも描かれていますが、カータンご夫婦は仲が良くて面白くて、本当にステキだなと思います。
子どもは就職してあっという間に離れていき、残るは“すぐに言い合いになる”定年した夫だけ。夫婦健やかに仲良く暮らしていくコツがあれば教えてください。
「もうこれはね“女優”の一言に尽きます。“女優・女優・女優”(笑)。いつも言っていることなんですけど、夫がガチャガチャと鍵を開ける音が聞こえた瞬間、満面の笑みで『お帰り~!』と女優になる。ドロドロの愛憎劇に出てくる妻…ヒロインを気取るわけです。決めゼリフは『ありがとう!』。だって、たったそれだけで夫の機嫌が良くなるんだったら何よりじゃないですか。
私の場合、この女優魂も、CA時代に身につけた賜かもしれません。お客様にクレームをつけられた際、すぐ女優のお面を被って『申し訳ございませ~ん!』と謝っていたので(笑)。
例えばちょっと言い合いになって、心の中では“絶対折れねぇ~よ”と思っていたとしても、『あーあなたの言うとおりだったわ。ごめんね』と謝っておけば、相手は満足げな表情になるじゃないですか。心の中で“あれで満足してる~。なんて子どもっぽいの?”と思っておけばいいんですよ。つまりはそう思った者の“勝ち”。『そうなんだ~』もわりと有効です(笑)。
他にも、例えば直してほしいところを指摘する際、『その服、ダサくない?』と言うのではなく、『元々ステキなんだから、もうちょっとこういう服を着たらモテモテだよ~』とアドバイスする。本音は心の中でつぶやいておけばいいんです(笑)。だからなるべく“女優”でいること。それが大事!」
――今日から私も“女優”に徹したいと思います(笑)。最後に読者にメッセージをお願いします。
「『ビバ 女の古』は年月をかけて描いた集大成なんですけど、皆さんに“笑いやエールを届けたい”ただそれだけです。
私自身、子育てしている時は完全に専業主婦だったので、社会との関わりがなかったんですよね。そんな中、ブログを始めてみたら、“今日は嫌なことがあったけど、カータのブログを読んだら忘れてしまいました”とステキなコメントをいただいて、誰かの役に立っているというのがすごくうれしかった。これからも、誰かを元気づけるお手伝いができればいいなと思います。
自分を含め“おばさんだから…”と諦めてしまうことはたくさんあって。でも、おばさんになった今だからこそ、嫉妬もなくなり、しゃしゃり出ずにいろいろなことを楽しめるじゃないですか。体力的に衰えを感じるかもしれないけど、クヨクヨしている時間はなくて“あとどれぐらい自分の足で回れるかな”“美味しいものをどれだけ食べられるかな”と考えたら、とにかく楽しんだもん勝ち。だからみんなで楽しいことを見つけて、健康寿命を全うしましょう!」

【カータン プロフィール】
人気主婦ブロガー。2007年にブログ「あたし・主婦の頭の中」を開設。コミカルなイラストで日常をユーモアたっぷりに描き主婦層を中心に人気が大爆発。「Japan Blog Award 2008」総合グランプリ受賞、「livedoorブログ OF THE YEAR2015」最優秀グランプリ受賞。以降殿堂入り。月間アクセス数は800万超、ブロガーとして確固たる地位を確立。主な著書に親の介護に体当たりに挑んだ『健康以下、介護未満 親のトリセツ』、『お母さんは認知症、お父さんは老人ホーム介護ど真ん中!親のトリセツ』(ともにKADOKAWA)など。
記事提供元:テレ東プラス
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