顔に「巨大な穴」…極めて稀ながんと15年闘う若者の密着動画が話題
YouTubeチャンネル「1日見てもいいですか?」(登録者数16万人)が公開した動画「癌の影響で顔に『巨大な穴』が空いた21歳の男性に1日密着…世界にほぼ1人の難病と戦う若者の人生が壮絶すぎた。」が注目を集めています。
世界でもほとんど症例がないがん
「1日見てもいいですか?」とは、高校生の「二階堂」がさまざまなバックグラウンドを持つ人物に1日密着するというドキュメンタリーチャンネルで、難病の患者やホームレスに密着した動画を多数公開しています。
9月20日公開された動画で登場したのは、「明細胞性歯原性(めいさいぼうせいしげんせい)悪性腫瘍」を患う21歳の男性「もりひ」(同6万人)です。自身の生活をSNSで発信しており、TikTokでは10万人以上のフォロワーを抱えています。
明細胞性歯原性悪性腫瘍は、極めて稀な悪性腫瘍で世界でもほとんど症例がないといい、海外の医師も治療法が分からないというがんなのだとか。もりひは小学2年生から15年にわたりがんと向き合っているそうです。
今年の5月には、突然左頬に大きな穴が開いてしまったとのこと。現在は口が開かず、唇も痺れるほか、嗅覚もほとんど失っているといい、顔全体に痛みがあると話します。
もりひは「頬の骨は全部溶けて無くなった」「前の左側の3本以外は、全部人工の歯なので」と明かし、重粒子線の副作用なのかどうかも解明されていない状態だと話します。

左頬に穴が開き「一番苦しかった」
もりひは、左頬に穴が開いた直後は「人生のどん底に落ちた」「そのときに、毎日のように泣いては、何も手につかない状態になった」といい、
どうやって死のうかなしか考えてなかった
21年生きてきた中で一番苦しかった
と振り返りました。
それでも、親戚の助言で気持ちを切り替え、「何かしようって思い始めた」「一人でも勇気付けられればいいな」とSNSでの発信をスタートさせたそう。今では、ポジティブで明るい性格のもりひの姿に励まされるファンが多いようです。
動画では、顔のガーゼを取り替えるところや、歯磨き、食事といったルーティンに密着。もりひがギターの弾き語りを披露する場面があり、歌声に撮影陣が圧倒させられるシーンもありました。

「なんて素敵な人」「尊敬なんて言葉では足りない」との声
夢を聞かれると、もりひは「ここまで支えてくれてる彼女を専業主婦にさせてあげたい」「自分の店を持って、彼女を専業主婦にして、お金持ちになる」と答えました。
また「親に車を買ってあげられるようなお金持ちになりたい」とも言い、幼い頃からの治療費について「とんでもなかったと思うんです」と振り返ります。両親は金額を教えてくれないそうですが、「親に車を買ってあげられるようなお金持ちになりたい」と語りました。
もりひは、両親や親戚、彼女や友人など多くの人に支えられているとのこと。「あんたが頑張ってるおかげで、私らも頑張れてんねん」「俺らはお前が生きてくれてるだけでいいから、何も背負わず生きるだけしてくれ」との言葉をもらったといい、「どん底に落ちたときは、その言葉ばっかり頼ってました」と語りました。
この動画のコメント欄では、
なんて素敵な人。 周りから愛されてるのがわかる
本当に辛い中、笑顔で対応されていて、尊敬なんて言葉では足りないくらい、凄い人だなと思います。 奇跡が起きて欲しい
世界一カッコいいです!こんなにも大変なのに配信を通じて逆にみんなに元気を与えてるなんて素晴らしいです。全力で応援したいです!
支えてくれてる彼女さんを専業主婦にさせてあげたいのところで泣いた……お2人がずっと幸せでいてほしい
21歳で、こんな聡明でわかりやすい話し方をする人はなかなかいないです。まだ21歳でこんな苦しみをずっと背負って。でも、彼女や両親や親戚や友達が素晴らしい人たちで、もりひさんは幸せものですね。ほんとに、尊敬します。もりひさんの未来が明るいように祈っています。
など、もりひを応援する声や、元気をもらったという人の声で溢れています。
この動画は、公開から1週間で70万回再生を記録し大きな反響を呼ぶことに。もりひのYouTubeチャンネルは登録者数が急増し、6万人を超えています。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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