帰宅困難地域の空き家に侵入した疑いで登録者660万人のYouTuberが逮捕 在日ウクライナ大使館が謝罪声明
ウクライナ国籍のYouTuber3人が、福島県大熊町の立ち入り制限区域内の空き家に侵入したとして逮捕された件で、在日ウクライナ大使館がXで謝罪声明を発表しました。
帰宅困難地域の空き家でYouTube生配信
逮捕されたのは、いずれもウクライナ国籍の自称電気工事業のクリウコフ・アレクサンドル(43)、自称会社員のディバク・アナトーリ容疑者(34)、自称運転手のサヴィノフ・ヴラディスラヴ容疑者(29)の3人で、24日に午前7時半ごろ、福島県大熊町の空き家に侵入した疑いがもたれています。
クリウコフ・アレクサンドル(アレクサンドル・クリューコフ)は、登録者660万人のYouTubeチャンネル「KREOSAN」を運営する人物です。同チャンネルでは、2011年ごろから高電圧や電子工作の実験、サバイバル系のテクニック紹介、チェルノブイリなどの探訪企画などが発信されていました。
KREOSANは今月23日夜、福島県の立ち入り制限区域とみられる場所からYouTubeライブ配信を行いました。ライブには3人が登場し、放置された家屋の中から配信を実施しました。暗い民家の中をヘッドライトで照らしながら、東北大震災後、生活用品がそのままになっている様子を順に紹介。「チェルノブイリとは違う」「保存(サヴァイヴ)が非常に良い」などと語ったほか、屋内で見つけた茶葉でお茶を飲む場面もありました。
KREOSANは今後も福島で撮影した複数の動画を順次公開すると発言。最終目標は「原子力発電所の管制室に至るルートの記録」と宣言しつつ、詳細は公開予定の動画で明らかにするとしていました。
この映像がXで拡散されると、住居侵入罪との指摘が上がり、「そろそろ堪忍袋の緒が切れてもいいと思うんよ」「こういうのホントに怒りしかない。帰りたくても帰れない人の家に侵入なんてマジ!! 警察捕まえてよ!! もしくは国外追放!!」「人ん家勝手に入るなコソコドロ」「警察に通報だわ」といった批判の声が殺到しました。なお、現時点では23日のライブ配信のアーカイブは非公開となっています。
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在日ウクライナ大使館が声明を発表
25日、邸宅侵入の疑いで3人は逮捕されました。23日の動画を見た視聴者から警察に通報があり、24日朝に現場に駆けつけた警察によって現行犯逮捕されたとのことで、3人はいずれも容疑を認めていると報じられています。
これを受け26日に在日ウクライナ大使館がXで声明を発表。この事件について「深く懸念しています」と綴ると、「彼らの行動は決して容認できないものであり、辛い思いをされた日本の方々にお詫び申し上げます」と謝罪しました。
在日ウクライナ大使館は、2025年9月24日に福島県で起きた、ウクライナ国籍の人物による事件に関して、深く懸念しています。彼らの行動は決して容認できないものであり、辛い思いをされたすべての日本の方々にお詫び申し上げます。
不幸な事件が起こりましたが、困難に直面しているウクライナに対する日本国民の皆様からの思いやりやご支援への感謝の気持ちが変わらぬことを改めて表明させていただきます。
在日ウクライナ大使館は、2025年9月24日に福島県で起きた、ウクライナ国籍の人物による事件に関して、深く懸念しています。彼らの行動は決して容認できないものであり、辛い思いをされたすべての日本の方々にお詫び申し上げます。…
— 在日ウクライナ大使館 (@UKRinJPN) September 26, 2025
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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