松山英樹のスーパーショットを胸に 日大4年の小林大河が“アマ予選会”突破「感動を与えるプレーをしたい」
<ベイカレントクラシック Presented by LEXUS 事前情報◇22日◇横浜CC(神奈川県)>
10月9日から横浜カントリークラブで、米国男子ツアーの新規大会が行われる。22日には同会場で、アマチュア向けの予選会「Hideki Matsuyama Amateur Challenge Presented by LEXUS」が開催された。
予選会は松山英樹が発起人となり、「世界に挑戦できるチャンスを日本のアマチュアにも提供したい」という思いから実現。優勝者には本戦への出場権が与えられるというものだ。出場したのはアマチュアランキング上位15名。そのうち、18ホールのストロークプレーで「67」をマークした日大4年の小林大河が1位通過を果たした。
184センチと体格に恵まれ、名前の由来はタイガー・ウッズ(米国)から。憧れの選手ももちろんタイガーだ。「いずれはアメリカで戦いたい気持ちが小さい頃からあった」と語る22歳は、世界の舞台での活躍を夢見てきた。
表彰式には松山も駆けつけ、小林や参加者をねぎらった。優勝スピーチで小林は松山との思い出を披露。西武台千葉高在学時の2021年に、ボランティアとして「ZOZOチャンピオンシップ」に参加し、最終日は松山の組でスコアボードを担当していたという。
「最終ホールのセカンドショットは今でも忘れられません」。18番パー5での5番ウッドによるスーパーショットを生で目撃した体験を、本人の前でうれしそうに語った。松山も「小林選手も一生懸命、上位で戦えるように頑張っていきましょう」と励ました。
当時は直接会話する機会はなかったが、松山からボールを受け取り、今でも大切に保管している。その再会に「テレビで観ている方が目の前にいてびっくりしました。オーラがすごいなって感じました」と興奮を隠せなかった。
本戦にはコリン・モリカワ、ザンダー・シャウフェレ(いずれも米国)、アダム・スコット(オーストラリア)らの出場も決定している。それでももちろん小林が一緒に回ってみたい選手として挙げたのは、同じ日本選手として世界で戦う松山だった。
将来の目標は「マスターズで優勝すること」。海外志向の強い小林にとって、本戦出場は世界への第一歩となる。順位やスコアは意識していないが、「大勢のギャラリーを沸かせるような、感動を与えるプレーをたくさんしたい」と意気込む。
松山が21年のZOZOチャンピオンシップ最終18番で放ったスーパーショットは、今なお多くのゴルファーの記憶に刻まれている一打。小林もまた、見る者の心に残るようなプレーで人々を魅了し、感動を届ける存在を目指している。その挑戦が、横浜CCから始まる。(文・齊藤啓介)
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