大会平均270ヤード超え! 神谷そらのぶっ飛びスイングは「30センチの踏み込み」でマスターしよう【優勝者のスイング】
「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」にて今季2勝目を飾った神谷そら。本大会でのドライビングディスタンスはなんと273.67ヤードで1位となり、最長飛距離は281ヤードを記録している。パワフルな神谷のスイングをプロコーチの南秀樹が解説。我々がマネしたいポイントも教えてもらった。
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大きなトップから腰を切って迷いなく振っていく、現在ドライビングディスタンス1位の選手らしい思い切ったスイングだと感じます。5月に勝利したときより、トップでシャフトがクロスする度合いが小さくなっていて、方向性が高まっているようにも見えました。
大きな飛距離を生んでいるポイントのひとつが下半身リード。特に左足を強く踏み込んでいるのは、「飛距離を伸ばしたい」と思うゴルファーなら取り入れたい動きです。
プロのように下半身を先行させたいけど、なかなか自分のものにできない。どうしても手元から動いてしまう。そんな悩みを抱えているなら、トップを作ってから左足を大きく、30センチ程度上げてから踏み込み、一気にフィニッシュまで振り切る練習をしてみてください。
「なんだ、ステップ打ちか」と思われた方も少なくないかと思いますが、30センチ足を上げるのと、ステップ打ちやヒールアップとでは感覚が異なります。高く上げることで「踏む」感覚が明確になり、左足内側に体重も乗せやすくなるんです。
左足を勢い良く「ドン」と踏み込んだら、「バーン」とフィニッシュまで振り切ること。インパクトに合わせるように「バン」で終わってしまうとスピードが減速。飛距離アップは望めません。
振り切ると「ミートできない」のであれば、クラブを短く持ってみてください。体が回転しやすくなって、軌道が整いミート率が上がります。
■神谷そら
かみや・そら/2003年生まれ。岐阜県出身。ルーキーイヤーに初優勝を挙げると、国内メジャー「日本女子プロゴルフ選手権」で2勝目を達成。昨年のドライビングディスタンスは262.71ヤードで3位。郵船ロジスティクス所属。
■解説:南秀樹
プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。(株)ボディスプラウト所属。
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