パリ五輪以来の実戦は『76』 山下美夢有は強風相手に「もう少し耐えたかった…」
<AIG女子オープン 初日◇22日◇セント・アンドリュース・オールドC(スコットランド)◇6784ヤード・パー72>
パリ五輪以来の実戦は強風との戦いとなった。山下美夢有は4バーディ・6ボギー・1ダブルボギーの「76」。79位タイで初日を終えた。
右からの強烈な横風を受けるインコースからのスタートのなか、バーディ発進。その後はボギーを叩きながらも、バーディで取り返しながら善戦を続けた。「朝から風が強かったですが思ったよりバーディが取れた」。難しいコンディションのなかイーブンパーで折り返した。
しかし、後半は「耐えるゴルフができなかった。もう少し耐えたかった」。3つのボギーに4番でのダブルボギーもあり順位は後退。悔いが残る結果となった。それでも、最終9番パー4は2日目につながるバーディで締めくくった。
火曜日の練習ラウンドでは「難しいコンディションのなか回らないといけないので球筋のイメージが大事になってきますね」と話していた。フェアウェイキープは93.7%(15/16)、パーオン率は77.7%(14/18)といずれも高水準。だが「イメージはしているけど、思ったショットが打てたり打てなかったり。想像以上の風なので割り切ったショットができていない部分が多かった」と反省点を挙げる。ただ特に苦戦したのがパット。「今まで経験したことのない風の強さ」もあり、36回を数えた。この強風の中では「軸が大事になってくる」とグリーン上での立て直しも図る。
ただ、そんな強風のなかでのラウンドこそ全英にふさわしい。「フォローが吹くと距離も短いホールが増えたりするので、そこでしっかり取っていけたら」。伸ばせるチャンスはもちろんある。「自分の中での目標は1オーバーくらいではあったので、あすはその分をしっかり取り返せるように頑張る」と視線はすでにあすへ向いている。(文・齊藤啓介)
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