約1万円でプレーできる難関コースで2028年全米女子プロを開催 ライダーカップも行われるベスページ・ブラックが舞台に
米国と欧州が対戦する「ライダーカップ」(26~28日)の開幕を翌週に控えたニューヨーク。その会場となるロングアイランドのベスページ・ブラックで2028年の女子メジャー「KPMG全米女子プロ選手権」を開催することを、大会を主催するPGA・オブ・アメリカが発表した。また男子メジャーの「全米プロ選手権」も2035年に同コースで行われる。
ベスページ・ブラックでは、これまでに男子メジャーの「全米オープン」を02、09年に開催。全米プロは19年に行われているが、女子の大会開催は初となる。同コースはマンハッタンから車で約45分のロングアイランドに位置する「ベスページ州立公園」内にある市営のパブリックコース。ニューヨーク市民がリーズナブルな料金でプレーを楽しむことができる人気のコースだ。
ブラック以外にレッド、グリーン、ブルー、イエローのコースがある。その中でブラックコースは距離も長く、難易度が高いことで知られている。コースには「ブラックコースは非常に難しいコースなので、技術の高い人がプレーすることを推奨します」と看板があるほど。02年は全米オープンが初の“市営コース”で開催されると注目もされた。この年はタイガー・ウッズ(米国)が制している。
もっとも高額なブラックコースはニューヨーク州の住人なら70ドル(週末は80ドル、それぞれ約1万220円、約1万1680円)、州外からでも140ドル(週末160ドル、それぞれ約2万440円、約2万3360円)でプレーできる。2019年の全米プロはブルックス・ケプカ(米国)が勝利。同大会を主催するPGA・オブ・アメリカがライダーカップの開催も決めていた。
女子メジャーの全米女子プロ選手権がPGA・オブ・アメリカとLPGAツアーの共催となったのは2015年で、第1回大会は同じニューヨーク州のウエストチェスターCCで開催された。以降、バルタスロールCC(ニュージャージー州)、サハリーCC(ワシントン州)、オリンピアフィールズCC(イリノイ州)、ヘーゼルティンナショナルGC(ミネソタ州)など男子メジャー開催のコースで行われている。(文・武川玲子=米国在住)
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