シニアのスポットワーク利用が急増も希望職に就けない人も多い現実【タイミー調査】
スキマ時間に面接や履歴書なしで働ける手軽さから、スポットワークは人気を集めている。なかでも、タイミーによると、最近ではシニア世代の利用が増えており、2025年4月時点での利用者数は約30.8万人と、前年同月比で約1.9倍に拡大しているという。では、スポットワークを利用するシニア層は、希望する職種に就けているのだろうか。また、利用する理由は何だろうか。今回は、シニア世代のスポットワーク利用実態に関する調査結果を紹介しよう。

シニア層の約半数が希望する仕事に就けていなかった

タイミーは、2025年8月20日~27日、タイミーの60歳以上の働き手1,080人を対象にインターネット調査を実施。
「60歳以降、タイミーを利用開始する前に就業先を探した時の結果」を尋ねたところ、51.9%が「希望する仕事が見つかった」と回答した。一方で、「仕事は見つけたが、希望する仕事ではなかった」が26.4%、「仕事を全く見つけることができなかった」が21.8%と、約半数が希望する仕事を得られなかったことが判明した。60歳以上では、履歴書や面接の段階で落とされてしまうことも多く、働きたくても働けないという状況があったことがうかがえる。

「働きたくても働けない」と感じる60歳以上のシニア層が約半数にのぼることがわかったが、ではタイミーを通じてどのような職種でスポットワークをしているのだろうか。「タイミーで、どのような職種で働いていますか/働いていましたか?」と尋ねたところ、最も多かった回答は「軽作業」で61.3%。次いで、「飲食」が35.9%、「ホテル」が16.9%、「接客」が15.2%だった。その場で業務内容を覚え、すぐに対応できるスポットワークが上位を占める一方で、介護や保育といった専門職に従事するシニア層も見受けられた。
スポットワークをする理由は「自宅から通いやすい場所で働けるから」

また、「スポットワークをしている理由」を尋ねると、「自宅から通いやすい場所で働けるから」が43.6%で最も多く、「空き時間を有効活用できるから」が39.7%、「柔軟な働き方ができるから」が39.6%で続いた。場所や時間、働き方など自分の条件にあった働き方を選べる理由でスポットワークをする人が多い一方で、「適度に体を動かすことによる健康維持のため」と回答する人も19.7%いることが判明した。
近年では、定年後も継続雇用を希望する人や、退職後にこれまでとは異なる仕事に挑戦する人など、シニア層の働き方に変化が見られる。そうしたなか、スポットワークはシニア層に新たな働き方のきっかけを提供しているといえる。
出典:【株式会社タイミー】
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記事提供元:スマホライフPLUS
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