「茨城県内のコースは地元」 今季2位2回の優勝候補が初V&地元メジャーVの両つかみへ
<ソニー 日本女子プロ選手権 2日目◇12日◇大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6840ヤード・パー72>
大洗ゴルフ倶楽部までは実家から車で30分。「何十回も数えきれないほど。隅々まで分かっているつもりです」と中学生の頃から馴染みのある舞台で、金澤志奈が躍動している。第2ラウンドは後半アウトコースで「31」を記録するなど、6バーディ・1ボギーの「67」をマーク。トータル7アンダーで首位戦線に浮上した。
茨城県笠間市出身。大洗は東茨城郡大洗町で笠間とは隣同士ではないが、「茨城県内のコースは地元だと思っています」と金澤にとっては“地元”だ。メジャー今季初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」に続き、今季2度目の地元大会。「ギャラリーの方、顔見知りの方も本当にいっぱい来てくれる。声援はすんごい多いです」とより気合が入る戦いだ。
名匠・井上誠一氏が設計した難コースにメジャーらしい難しいセッティング。「知りすぎて逆に難しく感じるかな~と思ったけれど大丈夫でした。この辺りで一番好きなコースかもしれない。狭いところにティショットを真っすぐ打つのが気持ちいい」。地の利をしっかりと生かした。
ただ、きょうの良かったところを尋ねれば「ティショット以外」と答える。それでも「運がよかったです。きょうは深いラフに行かなかったり、深くても順目にありました」と運を味方につけ、この2日間でボギーとしたのはティショットを林に入れて出すだけとなった1個だけ。「67」という好スコアには「上出来すぎるくらい。特に後半の31はよくやったと思います」と喜んだ。
2017年のプロテストに合格。21年から4季連続でシードを獲得しているが、勝利はまだない。今年は2位が2回、3位も2回と、優勝に近い選手のひとりだ。これまでは「(優勝を)あまり意識しないように」と自然体で取り組んでいたが、今年から「自分で掴みにいけたらいいなと思ってプレーしています」と頭の片隅に常に“二文字”を置いている。
「本当にたくさん練習しました。技術面とか自信がついた部分もあったので、自分のことを信じて、自分で優勝をつかみたい」。強い気持ちを持って週末を戦い抜く。(文・笠井あかり)
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