ラウンド中は“無、無…”の境地 桑木志帆はサスペにも前向き「早く帰れるのはラッキー(笑)」
<ソニー 日本女子プロ選手権 初日◇11日◇大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6840ヤード・パー72>
今年の女子プロNo.1決定戦の第1ラウンドは雷雲接近による一時中断を挟み、そのままサスペンデッドが決定した。桑木志帆は15番パー5の3打目を打つ前に競技がストップ。14ホールを消化し、暫定ながら4バーディ・ボギーなしの4アンダー・首位タイにつけている。
アウトコースではバーディが1つ。「いいパーセーブができていたので波に乗れました。きょうは風が吹くと思って準備をしていたけれど、思ったより風がなかった」と、後半11番から3連続バーディを奪って一気に浮上した。
このまま18ホールを駆け抜けたかったが、雷雲がその軽快な足取りを止めた。「(雷の音が)聞こえていて光っているのに(中断の)サイレンがならなかったのでちょっと怖かった。この流れでやりたかったのはあるけれど、早く帰れるのはラッキーです(笑)」。思わぬ“水入り”も前向きに捉えている。
大洗ゴルフ倶楽部をプレーするのは初めて。コース設計した名匠・井上誠一氏の代名詞でもある空中ハザードが点在し、ラフはメジャーらしく深く、フェアウェイもより絞られている。桑木に帯同するコーチ曰く、今週のテーマは“無になること”。この日はミスショットをしても、「無、無…」と歩きながらつぶやいていたのだとか。
昨年は3勝を挙げ、最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」のメジャー大会も制した。「(メジャーを)獲りたいっていう想いはあるし、大洗は難しいけれど自分に合っていると思う。あと3日間も楽しみたいです」。初日のいい流れもあすに持ち越し、2つ目のビッグタイトル獲りに近づきたい。(文・笠井あかり)
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